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[2013.11.09]

カエル男
~ラブランド・フロッグの正体とは?~



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カエル男はアメリカの片田舎で目撃されたという未確認動物だ。
海外では主に「ラブランド・フロッグ」や「ラブランド・リザード」、稀に「フロッグマン」とも呼ばれている。一番有名な目撃報告は次の通りだ。


プロの画家であるウィリアムズ(レイ・ショッキー)の妹によって描かれたカエル男の想像図▲
中の人などいない。

1972年3月3日の午前1時頃、オハイオ州南西の都市シンシナティに程近いラブランドという街近くのリトルマイアミ川沿いを州警官のウィリアムズ(仮名、後に本名はレイ・ショッキーと判明)はパトカーで巡回中、凍結した路面を徐行運転していた。
すると、前方の路上に犬の様にうずくまる不審な物体を発見。
ウィリアムズが停車して様子をうかがっていると、ヘッドライトに気付いた生物はゆっくりと起き上がった。
そこに浮び上がったのは犬ではなく、身長約1.2m、体重40kg弱程の、カエルの様な顔にダラリとした細い手足の異様な生物だったのだ。
その生物はヘッドライトに光る目で数秒間ウィリアムズを睨んだ後、ガードレールを越えて道路下の川へ飛び込むと、そのまま暗闇に消えていったという。

1972年に描かれた目撃スケッチ▲
同様のUMAに河童や半魚人、トカゲ男等がおり、いずれも川や沼といった水辺の近くで目撃される事が多い。
それから2週間後の3月17日、今度はウィリアムズの同僚ジョンソン(仮名、後に本名はマーク・マシューズと判明)が、同じ場所でうずくまる同様の生物を目撃した。
この時ジョンソンは、拳銃を抜いて3回発砲したそうだが、生物は起き上がって川へ飛び込んで消えていったそうだ。
これらの遭遇事件は目撃者の警官らによって公式な報告書は提出されなかったものの、1985年になって話を聞きつけた 地元紙『ラブランドヘラルド』で紹介されると、 いずれも目撃者が警官という事から一定の信憑性を得て、 似たような怪物を目撃した事があるという報告が続出した。
怪物には賞金もかけられたが、未だ捕獲されておらず、正体も不明である。
その後も、川で遊んでいた11歳の少年が同様の生物を目撃している。
画像はその時のスケッチで、濡れた革の様なダークグレーのヌメヌメした皮膚をしていたという。
また、 1972年に警官達によって生物が目撃された際、 近隣住民にも聞き込みを行った結果、以前にも同様の生物が目撃されていた事が判明したのだ。

現代のアーティストが描いたカエル男▲
リアルになってよりキモくなった。
例えば1958年11月8日の夜、カリフォルニア州リバーサイド沿いに出現した生物も似た特徴を持っていたと言われている。
チャールズ・ウェッツェルの運転する車がサンタ・アンナ川に差しかかった時、前方に突然、 異様な生物が飛び出してきたのだ。
慌ててブレーキを踏んだチャールズは、次の瞬間、ライトに照らし出された異様な生物の姿を目にする。
その生物の体表は大きなウロコで覆われていて、目は突き出ていたそうだ。
気味が悪くなったウェッツェルはアクセルを踏み込み、目の前の生物を刎ね飛ばし、さらに地面に倒れ喉を鳴らす生物を、そのまま車で轢いて一目散に逃げたという。
しかし、この次の日にも、この現場近くで身長2m程の爬虫類の様な生物が走行中の人々に目撃されている。
さらにそれ以前にも生物の目撃報告があり、 1955年5月22日午前3時過ぎ、オハイオ州ブランチヒルで、あるビジネスマンの男性が真夜中に車を走らせていたところ、 顔がカエルによく似た華奢な体形の3体の生物が道端にいるのに気付いたそうだ。
彼が車を止めて生物達を3分程観察したらしく、 生物は爬虫類の様な姿であるものの、明らかに2本の足で立っており、身長は約90~120cm程度と小柄で、 生物のうちの1体には、ライトの様な火花を発する装置を頭上にかざしていたという。
彼はその後、ラブランド警察に駆け込んで生物の話をしたものの、 現場に生物がいた痕跡は発見できなかったという。
また、同年8月21日には、 ダーウィン・ジョンソンという女性がインディアナ州エバンスビルのオハイオ川で泳いでいた際、 得体の知れない生物の爪が生えた手にひざを掴まれ、水中に引っ張られるという恐ろしい体験をしている。
ダーウィンが慌てて必死にもがくと、 やがて生物の手は離れたそうだが、彼女のひざには引っ掻いた様な痕と、緑の手形が残っており、数日間消えなかったという。

果たしてカエル男の正体は?▲
なお、カエル男の正体については、未知の巨大両生類説、アメリカ版の河童説、異星人説、 エイリアン・アニマル説、恐竜の生き残り説等が挙げられているが、依然として正体は不明である。
また、ネイティブ・アメリカンのショーニー族の伝説には、リトルマイアミ川の土手沿いに棲む「Shawnahooc(川の悪魔)」という直立するオオトカゲの様な姿の怪物の話があるらしく、村はこの怪物に脅かされた為、退治する為に屈強な戦士を川原に向かわせたものの、その時にはもう怪物は二度と姿を現さなかったという。
これは明らかにカエル男を思わせる存在だ。
ちなみに、 この地域のボーイスカウトの古い唄の中にも、カエル男について歌ったと思われるものがあるらしい。

カエル男が目撃されたリトルマイアミ川▲

だが、実は1972年にカエル男を目撃した警官のジョンソンことマーク・マシューズは、 事件から約30年後の2001年になって、怪物にまつわる証言を否定している。
彼は『X-Project Paranormal Magazine』というサイトのメールインタビューで、 「当時私が見た生物は、明らかに誰かが逃がしたか、捨てられたペットのオオトカゲかイグアナだった。 恐らく寒さから逃れる為、近くの工場が川にお湯を垂れ流していた場所で温まろうとしていたんだろう」と語っているそうで、 銃で撃った時に手ごたえがあった為、逃げた生物は傷と寒さで長くは生きられなかったんじゃないかと考えているそうだ。
また、彼は1999年時点でも地元メディアのインタビュー中に、カエル男の話にはウンザリしている様子で、 「自分が見たものはイグアナだったかもしれない」と話しているそうだ。
だが、彼ら2人の警官が直立する爬虫類型の何らかの生物を見たというのは確からしく、 21世紀になった現代においてもカエル男らしき生物の目撃は続いており、 2008年にも、2人の男女が悪臭のする同様の生物に遭遇したという話があったりする事から、 今もまだ、未知の巨大両生類が夜な夜な川原を徘徊している可能性は十分あるだろう・・・!


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