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[2006.04.19]

FILE126:空中浮揚


Levitation in 1938俄には信じられないが、人間は元々、空を飛べたという説があり、ナスカの地上絵等も、古代人が空に舞い上がって描いたのではないかとも言われている。
一見、荒唐無稽かつナンセンスな考えだが、実際に重力と相反し、空中を浮揚したという人物の記録がいくつかあるのだ。
16世紀、スペインのアヴィラの聖テレサは、祈りの後の激しい精神の高揚の中、いつも突然、足の下から凄まじい力が沸き起こり、体がフワッと空中に浮いていたそうなのだ。
彼女は、周りの人を驚かせない為に、空中浮揚の予感がすると、近くにいるシスター達に体を押さえつけてくれる様に頼んだという。
どうやらこの頃、彼女は2年以上に渡り、キリストが自分の前に肉体を持って現れたり、天使が繰り返し自分の心臓を激しく槍で突き刺すという、不思議なビジョンを殆ど途切れる事なく目にしていたらしく、それは、いわば霊的身体の痛みを引き起こしたそうだ。
また、1938年、イギリス・ロンドンの繁華街カムデンタウンの教会で、心霊研究家のコリン・エヴァンスは、空中浮揚の公開実験を行い、彼は集まった人々の前で、自分の体を1m以上も浮き上がらせ、空中に横たわったりする事も出来たらしい。
ウンコ漏らしちゃった様な苦渋に歪む表情じゃな。
さては力み過ぎてブリッたんじゃ・・・
ちげえよッ!
近年メキシコ辺りで目撃されてるフライング・ヒューマノイドの正体は、こーいう奴等なのかもしれないですね。
宙を舞うジョセフ・グランヴィルまた、17世紀のイタリアの神学者ジョセフ・グランヴィルは、空中礼拝なるものを行っていたという。
毎週日曜になると、イタリア南部コペルティーノの町にある小さな礼拝堂は人で溢れかえり、ジョセフは壇上で説教を終えると、厚い信仰心の証として、おもむろに片足を上げ、スッと体を空中に浮かせたという。
その際、ジョセフは何かに取り憑かれたかの如く、まるで怪鳥の様な叫び声を上げたそうで、彼は両手を広げて、羽ばたく様にゆっくり動かしながら、体を天井の近くまで舞い上がらせると、人々の頭上を横切り、祭壇の十字架の周りを回転し、やがてそのまま教会の窓から外へ飛び出したそうだ。
ジョセフは、「自分は飛ぼうと思って飛んでいるのではなく、ただ神を慕って祈りを捧げている内に自然と体が宙に舞うのです」と語ったそうだ。
その言葉を裏付けるかの様に、ジョセフが空中礼拝出来るのは、教会の敷地内だけであったそうだ。
また、奇声を発する理由は本人にも分からなかったという。
どうやら、ジョセフは若い頃から信仰深く、23歳でフランシスコ会の修道士になって、ますます強烈な信仰生活を送る様になり、いつしか体が空中に舞い上がる様になったそうだ。
ある時、ジョセフはベネディクト会の修道士と僧院の庭を散歩していた際、不意にオリーブの木の上まで舞い上がって降りられなくなってしまったそうで、また、ある日曜日には、彼はミサの途中で精神の高揚によって舞い上がり、祭壇の上に並んだキャンドルの炎で大火傷を負ったという。
その後、彼の噂は広まり、軍医や枢機卿、ローマ教皇ウルバヌス8世等の数々の著名人が、彼の空中浮揚を見に訪れたという。
そして、聖ジョセフの空中浮揚は、神の御業として、教会も認める事になったそうだ。
とっとと御祓いしてもらえヨ。
そ、それを言っちゃあ・・・。
あたしも空を自由に飛びたいですけど、奇声をあげるのはちょっと遠慮したいですね・・・。
交霊会で空中浮揚するD・ D・ヒュームさらに、19世紀のイギリスの名高い霊媒師であるダニエル・ダグラス・ヒュームは、19歳だった1852年8月のある日、絹商人ウォード・チェニィが自宅で催した交霊会に招かれ、思いがけず、空中を舞う能力に目覚めたという。
ヒュームは、数回床から浮いたかと思うと、直立姿勢のまま、ゆっくりと天井近くまで舞い上がったそうだ。たまたま『ハートフォード』誌の編集長で、超常現象に懐疑的なF・I・バーも出席していたそうで、彼は「そこにいた人々は予想もしていなかったが、ヒュームが突然空中に舞い上がったのだ。その時私は彼の手を握っていたが、あまりに驚いたので放してしまった。すると次に彼の足が私の手に触れ、彼の足はなんと床から30cmの所に浮いていたのだ」ヒュームは喜びと恐れが入り混じった表情をして身を震わせ、声も出ない有様だった。1回、2回と彼の体は床から離れ、3回目には天井まで昇り、手や足が天井に軽く触れた」と記している。
彼は一躍話題の人物になり、その後40年に渡って、あらゆる機会で何度もこの業を行ったそうで、自分が確かに浮かんだ証拠を残す為に、天井にペンで何かを書いたりもしたという。
1868年12月16日には、あるアパートの3階の一室で交霊会が開かれ、アデール卿、ウェイン大佐、リンゼイ卿なる3人が出席したそうで、この時ヒュームはトランス状態になると、彼らにその場で待っている様に命じて、隣の部屋に消えたという。
言われるままに3人はテーブルを囲んで待っていると、突然窓の向こうに、空中を浮揚しているヒュームの姿が見えたらしいのだ。
3人が仰天していると、ヒュームは窓を開けて入ってきて、「こんなところを下にいる警官達に見られたら大変だな」などと、ニヤリとして言ったそうだ。
アデール卿があとで隣室の窓を見ると、窓と窓の距離は約2、3mあり、その間には足をかけられる様なものは一切無く、そもそも窓自体の幅が30cmくらいしか無かったそうで、そんな狭い場所をどうやって通り抜けたかと聞くと、ヒュームは頭を窓に突っ込み、ひょいと水平の姿勢で浮き上がり、そのまま外に抜け出し、帰りは足の方から水平に浮いて入ってきたというのだ。
この出来事は当時、大変な物議をかもし、上流の紳士として知られる3人の名声の失墜にもなりかねなかったそうだ。
もちろん、インチキであるという懐疑的な意見も多々あったそうだが、マスコミや政治家、学者、評論家のジョン・ラスキン、ナポレオン3世といったそうそうたるメンバーが、あらゆる方法でヒュームの空中浮揚を検証しても、結局認めざるを得なかったという。
本当に空中を舞ったのかなあ?
古のワイヤーアクションとかだっんじゃ・・・。
これは気のコントロールだけじゃから、愚民にだって、そんなに難しい事じゃねーんじゃよ。
え、そうなんですか?
確か、悟飯がビーデルに舞空術を教えた時に、そう言ってた。
ダニエル・ダグラス・ヒューム(Daniel Dunglas Home)ヒュームの能力については様々な解釈があり、その一つは彼の内面的パワーによって引き起こされる一種の念力現象ではないかという説があげられているが、ヒューム自身は、「私が空中に浮かぶのは、目に見えない何者かが、私を上に引っ張りあげてくれるからだ」と主張していたそうで、実際に霊の手が空中に現れるのを見た者もいるそうだ。
しばしば彼の交霊会に出席していたクルックス教授も、何度か雲の様モヤモヤが何処からか現れ、次第に固まって、手の形になるのを見たという。
それは触ってみると冷たく、握ると向こうからも生きている様に握り返してきたらしく、クルックス教授がギュッと握った手に力を入れると、それはスーッと消えていったそうだ。
この「霊手」の出現は、彼の得意のレパートリーとなり、ナポレオン3世が招かれた際には、ナポレオン・ボナパルトの霊の手まで現れ、自分の名をサインしたりしたという。
しかしヒュームは、1872年に自分の能力が限界に来た事を感じて突然引退し、1886年に53歳で多くの謎を残したままこの世を去ってしまったそうだ。
これまで挙げた空中浮揚能力者は、殆どが霊的な力が強かったり、強い信仰心を持つ人物である。
超常現象研究家のチャールズ・フォードによると、1657年に、ヘンリーという12歳の少年が、1年間だけ空中を舞い上がる事が出来たという。
現代科学において、地球上の重力を脱するそのメカニズムは不明だが、本来人間は、この様に空中を浮かぶ能力を秘めており、強い信仰による精神的な高揚が、その力を目覚めさせ易くするのかもしれない。
とは言え、オウム真理教等のいくつかの宗教団体の、修行で空中浮揚が可能という主張に関しては、トリックであると言わざるが負えないがね。
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死神ベンツ
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謎の少年カスパール・ハウザー
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オルメカの巨石人頭像
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エゼキエルの幻視
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地獄の声が聞こえる穴
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