>  Files  >  超摩訶不思議Xファイル  > Article

[2004.02.29]

FILE050:ネッシー


イギリス、スコットランド北部のハイランド地方にあるネス湖は、世界的に有名なネッシーの目撃場所として知られています。
ネス湖は、全長約37km、幅約1.8km、最深部の深さは296m、平均すると200m前後で、水質は濁っており、視界は悪いです。
これまで各国のネッシー捜索隊による大掛かりな水中探索が何度も行われていますが、巨大な影が写った等の報告だけで、明確なネッシー存在の証拠は見つかっておりません。
ネッシーの正式名は「ロッホ・ネス・モンスター」といい、「ネッシテラス・ロンポプテリウス」という学名もあります。現地では「エシュウシュカ( 水馬)」と呼ばれているそうです。
ネッシーについての最古の記録は、西暦565年の書物『聖コロンバの生涯』第6巻11章27節に書かれていたそうです。(伝説としてはもっと古くからあります)
それによりますと、アイルランドの聖職者コロンバの一行が伝道の為にネス湖を訪れた際、埋葬の準備をしている数人の男に出会いました。
この男達の話によると、地元の人間が泳いでいる最中に巨大な怪物に襲われ、食い殺されてしまったそうです。
コロンバは、従者の1人に向こう岸まで泳ぐよう命じました。(とんでもない奴ですね
従者が恐る恐る入っていくと、水音を聞いて巨大な怪物が湖の中から現れました。
するとコロンバは、手で十字架を形どり、すぐに立ち去るよう命じました。
恐れた巨大な怪物は、すぐに姿を消したそうです。
この土地の修道院には、怪物を足で踏み押さえる聖コロンバの像が残されているそうです。
さすがコロンボ
扱いが上手いのはカミさんだけじゃなかったんじゃな!
1933年3月、ドナルディナ・マッケイ夫人によって初めてネッシーの写真が撮影されました。
午後3時頃、旅館を経営するマッケイ夫婦はインヴァーネスの町から帰る途中、湖の中央近くの水面が広範囲にわたって揺れているのに気づき、立ち止まって見ていたそうです。
すると、揺れている湖面の中央辺りに、向こう側のアルドゥーリー桟橋の方へ向かって移動している2つの黒っぽいこぶのようなものが見えたそうです。
それは不規則に上下し、やがて半回転して視界から消えたそうです。
溺れてる像に見えるんじゃが。
1933年11月12日の良く晴れた日曜の朝、英国アルミニウム工場の従業員ヒュー・グレイは、フォイヤーズの近くで湖面から15m程上の崖の茂みを歩いている時、岸から200m程の位置で水面が盛り上がっている事に気がつきました。
すると突然、そこから全長13m程の暗い灰色をした生物が姿を現したのです。
その巨大生物は水面を暴れまわるように泳いでいたそうです。
グレイはとっさに、いつも自然観察の為に持ち歩いている小型のボックスカメラを構え、夢中でシャッターを切りました。
撮影したフィルムは、インバネスに住む科学者の立ち会いのもとで現像されました。
その結果は、1933年12月6日付のスコットランドの『デイリー・レコード』紙とロンドンの『デイリー・スケッチ』紙に掲載されました。
そして、コダックフィルム社の社員が検証した結果、ネガには一切修正の跡が見られず、不正が無い事が確かめられたのです。
しかし、鮮明なスナップショットではない為、湖面を泳ぐ犬ではないかとも言われています。
1993年にマッケイ夫人が撮影した写真が公開されるまで、この写真がネッシーを撮らえた世界初の写真だと思われていました。
全く何が写ってるか判らないんじゃが。
1933年以降、ネス湖北岸の国道A82号線が開通し交通の便が良くなった為、ネッシーの目撃報告が激増しました。
グレイ氏が写真を撮った翌日にも、J・カートン博士と彼の妻が、湖面に後ろ姿が丸く中央部分が上に膨らんだ生物が泳ぎ去るところを目撃しています。
1933年12月12日には、スコットランドのアービン・クレイトン・ヘイという映画会社が数秒間に渡って、湖を移動する黒い影のようなものの撮影に成功しました。
右の写真は、1934年4月にネッシーの証拠写真としてロンドンの婦人外科医ロバート・ケネス・ウィルソンによって撮影された、世界的に有名な通称「外科医の写真」です。
その日、ウィルソンは友人と一緒にインヴァーネスの猟場で鳥の写真を撮影しに、車で北へ向かっていました。
午前7時頃、インヴァーモリストンの北約3kmの小さな岬に車を停めると、湖面の一部が騒乱状態になり、この怪物が姿を現わしました。
そして、彼は夢中でカメラのシャッターを切り、この写真を撮影した―――とされていました。
しかし、1994年3月にイギリスの『サンデー・テレグラフ』紙によって、この写真がヘビの模型をくっつけた玩具の潜水艦を写した物だったと報道され、世界中のニュースとなりました。
これは、ウィルソンの関係者だったクリスチャン・スパーリングが、90歳で亡くなる直前の1993年11月に告白した為に判明したのです。
そもそも写真を撮ったのが4月1日だと言うことで、単なるジョークのつもりだったらしいのですが、世界的な大騒ぎとなって、本当の事が言えなくなってしまったそうです。
しかし、スパーリングは何らかの圧力をかけられた為に嘘の発言をさせられたと主張する研究家も未だにに存在します。(往生際悪いっスねぇ
研究家スチュアート・キャンベルは、この写真を追跡調査した結果、『デイリーメール』紙の写真保管庫から、オリジナル写真を発見しました。
その写真の背景などから分析した結果、写っているネッシーと思われる物体は46cm程という非常に小さなものである事が確認されました。
結局、以前から大半の研究者にトリックだと疑われていたこの写真は、関係者の告白やオリジナルの発見で決定的なものとなりました。
外科医、ナイス・ジョーク!
ワシもこれを見習って、とんでもない嘘をついていきたいと思う!
1955年7月29日、ネス湖で最も目撃の多発するアークハート城のほとりにて。
フランク・A・マグナブ氏撮影⇒
中世の記録では、1527年、真夏のある朝早く、ネス湖から巨大な怪物が出現、岸に上陸して、尾を振って樫の大木を何本もなぎ倒していたそうです。
ダンカン・キャンベルを含む数人の村人は、この土地の平和を守るべく果敢にも怪物に挑みました。
が、レベルが低かったのか、村人3人は怪物の尾に叩かれ、あっさり逝ってしまいました。
これを見たキャンベルらは、「もうダメぽー」とばかりに命からがら近くの木陰に逃げ込みました。
怪物は悠然とネス湖に戻っていったそうです。
それにしても、やんちゃな尻尾じゃのォ。
結局何しに出てきたんじゃ、奴は・・・。
1960年5月27日の夜に博物学者ピーター・オコンナー氏撮影⇒
1972年から76年にかけて、ボストン応用科学アカデミー調査隊がネス湖で本格的な調査を行いました。
ロバート・ラインズ博士を隊長とする調査隊は、ソナー連動で作動する、超強力ストロボを備えた2000コマ連続撮影カメラを目撃多発地域である、アークハート湾テンプル・ピア付近に設置しました。
1972年8月8日午前1時40分、突然ソナーのモニターに巨大な影が映し出されました。
全長7.2mの物体が、ソナーがサケの群れを捉えた直後、後を追うように現れたのです。
この時は、2枚のヒレらしきものが撮影されました。
ソナーのデータによると、このヒレはの長さは約1.8mだったそうです。
そして1975年6月20日午前4時30分、水深12mに設置していたソナーが反応し、左の写真が撮影されました。
物体との距離は胴体部で6〜9m、頭部とは4.5mです。
C・バイコフ教授の計算によれば、怪物の頚部の長さは3m以上、胴体は2.1〜2.4mだそうです。
しかし、これほど巨大な生物がネス湖という限られた環境で生きていくには、エサや個体数に問題があります。
種族を維持するには個体数が200以上いなければならない為、ネス湖だけでは到底不可能だと考えられます。
しかし、一部の情報では、ネス湖は海とつながっていると言われており、全く可能性がないわけではありません。
ネッシーの正体については、ネス湖周辺で骨が大量に見つかっているプレシオサウルスの生残り説、巨大ウナギ説等が提唱されていますが、イギリスのF・W・ホリディは、古生代の石炭紀に生息し、2億8000万年前に絶滅したと考えられている古代生物タリモンストラム・グレガリウムではないかと唱えています。
タリモンストラム・グレガリウムは、群れを作って生息し、尾の力で推進する原子的な生物だったと言われています。
何故この生物がネッシーの正体だと言われてるのかというと、タリモンストラム・グレガリウムは無脊椎動物な為、死亡すると急激に腐敗し水に溶け、死骸を一切残さないそうなのです。
これにより、ネス湖でネッシーの死骸が全く発見されない事に説明がつきます。
また、ネッシーの目撃報告には二本の角が生えていたというものや、背中にコブがあったというものが多いです。
タリモンストラム・グレガリウムも、カタツムリのように伸縮自在の触覚があったかもしれないと言われており、湖面に浮かんだ場合はコブが並んでいるように見えるそうなのです。
しかし、2億8000万年もの間、極少数で種族を維持し、殆ど目撃されずに生き残る事は、やはり不可能だと思われます。
Back number
FILE137:
死神ベンツ
FILE136:
謎の少年カスパール・ハウザー
FILE135:
オルメカの巨石人頭像
FILE134:
エゼキエルの幻視
FILE133:
地獄の声が聞こえる穴
Archives
News Headline
ブログパーツ
>  Files  >  超摩訶不思議Xファイル  > Article

   ろくでなし魔界トゥデイ

   超摩訶不思議Xファイル
   フシギちゃんニュース

   飛びだせ!魔界ウォーカー
   それ逝け!心霊スポット

   へっぽこ!ザ・ラストバタリオン
   魔界まる見え!ウェブ特捜部EX

   超魔界ちゃんねる

   超魔界れいでぃお!

   KUSOTOWN(クソタウン)

   壁紙ダウンロード

   異界への扉
Copyright (C) 2012 大魔王軍 All Rights Reserved.

inserted by FC2 system