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[2013.04.07]

ドッペルゲンガー
~死の予兆で現れるもう1人の自分~



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生きている人間の霊的な生き写し"を意味するドッペルゲンガー(Doppelganger)▲
ドイツ語の「ドッペル (doppel)」は、英語の「ダブル (double)」に該当し、 英語圏では単に「ダブル」、または「コウォーカー」と呼ばれる事もある。

"生きている人間の霊的な生き写し"を意味するドッペルゲンガー(Doppelganger)▲
ドイツ語の「ドッペル (doppel)」は、英語の「ダブル (double)」に該当し、 英語圏では単に「ダブル」、または「コウォーカー」と呼ばれる事もある。
ドッペルゲンガー(二重身)ってのはね、自分と全く同じ姿をした、もう1人の自分を目撃してしまう現象、及び、その現れたもう1人の存在の事を指すんですよ。
その時そこにいなかったのに、自分の姿を第三者が見たってな状態の時にも使われます。
ドッペル(Doppel)は、ドイツ語で「二重、写し」、 ゲンガー(Ganger)は「歩く者」を意味する言葉に由来しましてね、 その存在は、自分と同じ姿でありながら、邪悪なものだという意味を含んでいるんですねえ。
ドッペルゲンガーの特徴としては、周囲の人間と会話をしない、 本人に関係のある場所に出現する等があげられます。
江戸時代の日本でもこの現象に関する記録がありましてね、「影の病い」、「影の患い」、中国でも「離魂病」なんて呼ばれたそうです。
また、ドイツの伝説では、自分のドッペルゲンガーを見ると、数日中に死ぬなんて言われてましてね、昔から死の前兆として恐れられてきたんですよ。
ロシア女帝エカテリーナ2世は、玉座に座るもう1人の自分を目撃した後に死に、アメリカ合衆国第16代大統領アブラハム・リンカーンや日本の有名作家である芥川龍之介等もドッペルゲンガーを目撃したってな話ですよ、ええ。


同時に別々の場所で説教を行う聖アントニオ▲

同時に別々の場所で説教を行う聖アントニオ▲
また、 ドッペルゲンガーとよく似た現象に バイロケーション(複所在)というものがあります。
これは、一身二ヶ所存在の事でしてね、自分の意志で複数の場所に同時に姿を現すケースの事なんですね。
ドッペルゲンガーとの大きな違いとしては、 バイロケーションの場合は本人と分身の接触や接近があるそうでしてね、 その際、本人の間近でお互いに同じ様な行動をする事が多く、分身との会話も可能であるものの、 体には触れられず皮膚が突き抜けてしまうらしいんですよ。
このバイロケーションの事例は古くからあり、13世紀の聖フランシスコ界の修道士であった聖アントニオは、 1226年のある日、フランスのリモージュという町の教会で説教していたんですよ。
しかし彼は、途中で町はずれにある別の教会でも説教する予定だった事を思い出した。
すると聖アントニオは、 信徒らに断りを入れて説教を中断し、数十分間に渡って黙ってひざまずいたんですね。
そしてその間、町はずれの教会に突然聖アントニオが現れたらしく、 説教を終えると姿がかき消えていったのが目撃されたそうなんですよ。
で、その後、彼はもとの教会でひざまずく自分の体に戻って、 説教を再開したってな話ですよ。

むしろ分身の術とかスゲー便利じゃねーか。
聖職者のくせにダブルブッキングで横着して忍法使うのは感心せんが。

夢と魔法の王国のあちこちで出没して愛想振りまいてるネズミさんみたいなものですね。

あ、それよく誤解されてますけど、 アトラクション内やパレードでミッキーが複数同時に登場する事は無くて、時間ズラしてるそうですよ。

そ、そうなんですか・・・。


ドッペルゲンガー姉妹▲

ドッペルゲンガー姉妹▲
アメリカのメーン州に住むジャネット・ブレナンという女性はですね、なんと30年以上も前から自分の分身を見る様になったそうなんですよ。
彼女が初めて自分の分身を意識したのは、12歳の頃でしてね、ある秋の日、彼女はお姉さんと一緒に家の1階でテレビを見ていたんですね。
すると、姉の友達の男の子が家に来て、ジャネットに「さっき手を振ったのに何で無視したんだ」ってな事を言ってきたんですよ。
でも、彼女はずっと1階の部屋にいて、誰とも会っていなかった。
不思議に思い、ジャネットが男の子に聞き返すと、なんと、ほんの今さっき、ジャネットが2階の部屋の窓辺に立っていたんで、手を振ったって言うんですよ。
気味が悪くなったジャネットは、2階に上がってみたんですがね、そこには誰もいなかった。
それから数年後、ジャネットは友達から、全くいた覚えのない所で、自分を見たってな話を度々聞くようになったんですよ。
しかもね、目撃されるジャネットは、何故かいつも母親と一緒に車に乗っている場面ばかりだったそうなんですね。その2人は、友達が大声で呼んでも、いつも無視したそうです。
こんなですからね、人間関係が微妙に気まずくなったりして、ジャネットは困り果てた。
そいで、さらに数年後、ジャネットは結婚し、夫と子供2人で暮らす様になったんですよ。
で、ある夜、ジャネットの住んでいる地方が激しい嵐に見舞われたんですよ。
子供達2人は、2階の部屋でそれぞれ別々に寝ており、ジャネットと夫は、子供達の部屋の窓が開けっ放しになってないか、確認にむかった。
夫は息子の部屋に入り、ジャネットは娘の部屋に入った。
そいで、息子の部屋から出てきた夫がですね、ジャネットにこう言ったんですよ。
先に部屋に入ったのに、何で窓を閉めなかったんだ?
でも、ジャネットは息子の部屋には入っていなかった。
夫によればね、彼が部屋に入った時には、既に息子の部屋の窓際にジャネットが立っていて、彼が別の窓を閉めて振り返ったら、もういなかったそうなんですねえ。

実はおすぎとピーコもドッペルなんじゃね?

そういえば、そろってオカマな辺りがミステリーですよね。
あとついでに言うと、映画評論家とファッション評論家というのが果たして職業なのかも気になります。

アレは一卵性双生児ですけど、確かに謎は多いですな・・・。


エミリー・サジェ×2▲

エミリー・サジェ×2▲
また、こんな事例があります。
1845年、ラトヴィア共和国リガ近郊の名門ノイベルケ寄宿学校に、教師としてエミリー・サジェ(当時33歳)というフランス人が赴任したんですよ。
彼女は優秀な教師だから、学校側からも期待されていた。
でもね、赴任して間もなく、生徒達の間では、サジェ先生の姿を同時にあちこちで見たってな噂でもちきりだった。
まあ、ここらまでは、まだ見間違い程度かと思われていたんですがね、ある日決定的なことが起こったんですよ。
それはフランス語の授業中に、エミリーが黒板に向かって書いている時、なんと突然彼女が2つに別れ、もう1人のエミリーが出てきて、黒板に書く仕草を真似しだしたそうなんですよ。
その時教室にいた13人の生徒が全員目撃し、教室の中は大騒ぎになったそうです。
さらにその後も、生徒だけでなく、教員達にもエミリーの分身が目撃される様になり、もはや噂話ではなくなった。
その頃までエミリーの分身は、エミリー本人の仕草を真似するだけな感じだったんですがね、やがて本人とは関係なく、勝手自由に行動をする様になったんですよ。
ある日、生徒42人が講堂で裁縫作業に取り組んでいる時、エミリーは生徒達から窓越しに見える校庭で、花を摘んでいた。
しばらくすると、裁縫担当の教師が席を離れ、講堂から出て行った。
すると、入れ替わる様に急にエミリーが教室に入ってきて、椅子に座ったそうなんですよ。
でも、何かエミリーの動きがおかしいんだ、尋常じゃない。
ギクシャクとして、まるで操り人形の様なんだ。
ふと生徒達が窓の外を見てみると、そこでは相変わらずエミリーが花壇をいじっている。
度重なる目撃によって、いい加減慣れてきたのか、勇気ある生徒が講堂のエミリーの分身の身体に触れてみる事にした。
しかし、手で触れてみても、まるで垂れ幕を押した様な頼りない感覚で、もう1人の生徒が思い切って、分身の体を通ってみると、何の抵抗も無く突き抜けられたという。
そして、これらの事に分身は何の反応も示さず、次第に姿が薄くなり消えていったそうです。
また、外にいたエミリーはその間、気分が悪くなり急激な疲労感に襲われていたそうです。
分身の出現は、その後も1年程続き、この騒ぎは学校のみならず、地域住民をも巻き込む大問題になった。
エミリー本人は生徒達に慕われる教師だったんですがね、この分身のせいで、1年間で全生徒42人の内30人が自主退学するってな事態になってしまい、やむなくノイベルケの校長ブークは、エミリーを解雇した。
その後エミリーは、ロシア方面へ渡ったと言われてますがね、それからの消息は不明です。
一説には赴任先が無くなって義妹のもとに身を寄せたと言われていますがね、そこでも分身は現れて、子供達も「おばさんが 2人いる」だなんて面白がったそうです。
実は彼女は、1829年に16歳で教師の資格を取ってから、実に18回も各地の学校にて、分身のせいで退職に追い込まれていたそうなんですねえ・・・。

ちょっと独特な個性だっただけなのに、クビにされちゃうなんてエミリーさん可哀想ですね・・・。

個人独りじゃなくなったのが問題だったと思いますが・・・。

「フフフ、これが残像拳よ!さあ、かかってきなさい!」とか言って、生徒にウケをとれば良かったのに・・・。

出来るかッ!


ギ・ド・モーパッサン▲

ギ・ド・モーパッサン▲
1989年秋の深夜、『ベラミ』や『女の一生』などの作品で知られるフランスの作家ギ・ド・モーパッサンは、 書斎で原稿を執筆していたんですね。
すると、音も無くドアが開き、1人の男が入ってきたそうです。
最初、モーパッサンは気づかなかったそうですが、侵入者は机を挟んで反対側に置かれていた椅子に腰を下ろし、 執筆中の小説の口述を始めたんですよ。
しかしモーパッサンは、何の疑いも抱かずに、男の口述するままに筆記を続けたそうです。
これはどうやら、小説家の頭の中に文章が次から次に浮かんでくるっていうやつとも違いましてね、 集中していたモーパッサンがハッと気づき、顔を上げると、その瞬間、彼の目の前にはなんと、彼自身が座っていたそうなんですよ。
これはモーパッサン本人だけが目撃した話であり、 何せ作家ですし、もともと彼の奇行癖もあって、単なる作り話とか幻覚の一種に過ぎないとも言われ、 事実かどうかは定かではないです。
しかし、しばしばこういったもう1人の自分と邂逅する現象を体験していたそうでしてね、彼は次の様に証言しており、 「初めはぼやけた存在だったが、次第にはっきりと輪郭が見えるようになり、書斎を歩き回ったり、 お前の作品は俺が書いていると言ったりするようになった」との事なんですよ。

「そうです、私が変なおじさんです」とは言わなかったか・・・。

言う訳ねえだろがッ!

これもしかして、暗に「盗作しました」って言ってるんじゃ・・・。


青年ゲーテ▲
通常ドッペルゲンガーを見た者は間もなく死ぬと言われているが、ゲーテは83歳まで生きた。

青年ゲーテ▲
通常ドッペルゲンガーを見た者は間もなく死ぬと言われているが、ゲーテは83歳まで生きた。
ドイツの文豪ゲーテは、シュトラスブルク大学に在籍していた学生時代、均衡のゼーゼンハイム村に住む牧師の娘フリードリケと恋に落ちたものの、 卒業と同時に故郷へ帰る事になり、彼女に別れを告げる為に馬で村を訪れたそうです。
その帰り道、ゲーテは前方から馬上に揺れながら進んでくる自分に顔つきがそっくりな男に出会ったんですね。
ただ着ているものは異なり、金色の縫い取りが入った青灰色の服をまとっていた。
その時は世の中自分に似た奴もいるもんだなあ位にしか思わなかったそうで、 そんな事があってから8年後、ゲーテはフリードリケに再会すべく、 同じ道を進んでいると、その時彼はふと、自分が着ている服を見て、過去の記憶が蘇ると同時に驚いた。
ってのも、8年前に見た自分にそっくりな男が着ていたものと全く同じ格好だったんですね。
つまりゲーテは、8年前に未来の自分の姿を目撃していたってな事だったんですよ。
しかもゲーテは友人のドッペルゲンガーも目撃しているらしく、1813年の冬、 彼は助手とワイマール公園を歩いていたところ、友人のフリードリヒ・ロホリッツを見かけたんですね。
しかしロホリッツは何故かゲーテのガウンを身にまとい、室内用のスリッパを履いていた。
強い雨上がりの直後にもかかわらず、「あれはロホリッツじゃないか?それにしてもおかしな格好をしているな」ってゲーテが言うと、 助手が「見間違いじゃないですか?ロホリッツさんは何処にもいませんよ」と返事したそうなんですね。
不思議に思いながら2人が帰宅すると、驚いた事に先程ゲーテが目撃したロホリッツが待っていたんですね。
そして、話を聞くと、ロホリッツは来る途中に雨でずぶ濡れになり、召使いゲーテのガウンを借りたらしく、 ゲーテを待っている間に眠くなってうたた寝して、「ワイマール公園でゲーテに会った夢を見た」と語ったそうです。

タイムマシンで来た未来の自分と過去の自分が出会ったって事なんですかね?

まあ、世の中3人は自分にそっくりな奴がいるって言うけどな。

だからって、着る物のセンスまで似るのは不気味ですよ。

私もちょっと高めだけど頑張って買った お気に入りの服が他人とカブったりすると結構テンション落ちちゃいます。

いや、だから何だって言うんですか・・・!?

アメリカの奇談作家ジョン・ゴッドウィンは、 死の予兆とされるドッペルゲンガーによって逆に命を救われたという、 次の様な話を紹介しています。
1944年、第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線、連合軍の装甲軍隊に属する兵が、ドイツ軍の集中砲火を浴びて火だるまになった次の瞬間、兵の体はふたつに分離したそうなんですよ、ええ。
でもって、本体が火だるまになって地上を転げ回っているにもかかわらず、 分身は炎上せずに空中に浮かび上がってそれを見ているんだ。
したらば、分身が「近くに水溜りがある。そこへ飛び込め!」ってな風に叫んだそうなんですよ。
こうして、分身が言ったとおり本体はすぐに近くの水溜りに転がり込んで、どうにか一命を取り留めたんですね。

もうひとつ、こんな話があります。
1947年3月、アメリカのワイオミング大学の学生ゴードン・バーロウは春休みを終えて、 故郷のコディから約800キロ離れた大学のあるララミーへ車を走らせていた。
しかし途中で天候が悪化し、テレフォン峡谷に差し掛かったところで視界を塞ぐほどの猛吹雪になったもんで、 疲労と寒さもあって彼はやむなく停車したんですよ。
時刻は既に深夜11時、道路を通る他の車は1台も無く、遭難の恐怖が彼を襲う。
と、その時、ヘッドライトの中に1人の男の姿が浮かんだ。
近寄ってくる男は軍服を着ており、それは第二次世界大戦に従軍して戦車隊に配属されたバーロウが着ていたものにそっくりだったんですね。
しかも、よく見ると、顔も自分に瓜二つだったんですね。
そしてその男は「運転を代わってやる」と声をかけてくると、 バーロウは何だかおかしいなあって不審に思ったものの、疲労困憊で眠気に襲われている事もあり、彼は運転席を男に譲り、 後部座席で眠り込んだ。
それから2~3時間後、バーロウが目を覚ますと、車は吹雪のテレフォン渓谷を無事抜けてララミーの町外れに停まっていたそうなんですね。しかし、既に運転席の男の姿は無かったそうです。

ゲーテが未来の自分だったのに対して、 今度は過去の自分に遭遇したって事なんでしょうか・・・

もしダサい格好した黒歴史時代の自分だったら、いっそそのまま死にたくなるトコじゃな。

それはそれで恐ろしい現象ですね・・・。


芥川龍之介▲
彼も36歳という若さでこの世を去っている。

芥川龍之介▲
彼も36歳という若さでこの世を去っている。
日本にもドッペルゲンガーの報告例はあり、 江戸時代の随筆集『奥州波奈志』にはこんな話が載せられているんですよ。
北勇治という男が外出先から帰宅して自分の部屋をのぞいたところ、 机にもたれかかって座っている男がいる。
おいおい、嫌だなあ、何か変だなあ、なんて思いながら眺めても、 そいつは後ろ姿で顔は見えないんだ。
人の留守中に勝手に上がり込むなんて失礼な奴だと思って、 怒鳴りつけてやろうとよくよく見れば、 髪の結い方や着物の帯や柄など、そいつの格好は自分にそっくりだったんですね。
不思議に思った勇治は、男の顔を見ようと近づくと、 細く開いた障子の隙間から戸外へ飛び出してかき消えたそうです。
この体験を家族に話すと、養母は黙したまま眉をひそめた。
勇治は知らなかったが、北家では先代も先々代も、 もう1人の自分自身を見た後、程なくして死んだそうなんですね。
そしてその後、勇治は病気を患い、その年の内に死んでしまったそうなんですよ。
この北勇治の身に起こった現象は、日本の文豪である芥川龍之介にも大きな影響を及ぼした。
また、芥川自身もドッペルゲンガーの体験者だったらしく、 彼は死の2ヶ月前、講演旅行先の新潟で行われた座談会で、二度も自分の分身を見たと告白しています。
『芥川龍之介未定稿集』によれば、その際に新潟高校長の八田三喜が「錯覚か人違いではないか?」と尋ねたところ、 「そういってしまえば一番解決がつき易いんですがね、中々そう云い切れない事があるのです。ある人の話で、 自分の部屋に入ったらちゃんと机に向かっている第二の自分が立ち上がって出て行ったので、母に話したら嫌な顔をしたそうです。 そして間もなくその人は死んだそうです。その家は代々そうして二重人格が現れて人が死ぬんだそうです」と話したそうです。
この芥川が言うある人ってのは、明らかに北勇治の事ですね。

ある日私の前にももう1人の私が現れたらどうしよう・・・。

しかしそれが、実は赤子の頃に生き別れた双子の兄弟で、 しかも貴族の家に引き取られて生活しているかもしれんぞ・・・!

そしてひょんな事から2人が入れ替わったりするんですね・・・!

なんですか、その安っぽい昼ドラみたいな筋書きは・・・。


「ニコラス・ケイジのドッペルゲンガーか?」と言われる19世紀に撮影された人物の写真▲

「ニコラス・ケイジのドッペルゲンガーか?」と言われる19世紀に撮影された人物の写真▲
この現象の正体は、古くは、登山者が山頂等で、霧や雲に自分の影が映し出されるブロッケン現象ではないかと説明付けされていたが、影ではなく、実在する人間の姿、人里や町中で第三者に目撃される等といった様々な例により、説明不足であった。
しかし、1996年にスイスのチューリッヒ大学でドッペルゲンガーを研究しているピーター・ブルッガー博士の元に、1人の男性が運び込まれた事でドッペルゲンガーの謎の一端が解き明かされたそうなのだよ。
その男性はスイスに住む陶芸家でね、頻繁にドッペルゲンガーを目撃していた。
それでだ、ある朝、彼は目覚めにドッペルゲンガーを目撃した直後、激しい頭痛に見舞われたらしく、医師の診断の結果、原因は脳腫瘍である事が判明した。
そして、手術で腫瘍部分を切除してみると、何とそれと同時にドッペルゲンガーを見る事も無くなったそうなのだよ。
その後調査を進めると、この男性と同じ様に、脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域に腫瘍が出来た時に、ドッペルゲンガーを見る人が多数いる事がわかったという。
ブルッガー博士によると、側頭葉と頭頂葉の境界領域は、我々のボディーイメージを司る所と考えられている領域で、ボディーイメージとは、自分の体の形や大きさを無意識に認識している感覚の事で、これにより暗闇で物をつかめたり、狭い場所をぶつからずに通り抜ける事が出来るのだ。
ところが、脳の側頭葉と頭頂葉の境界領域に腫瘍等が出来て、機能しなくなると、脳がボディーイメージを正しく認識出来なくなり、実際の肉体とボディーイメージとが、別々の物として認識され、まるで肉体とボディーイメージの、2人の自分が存在するかの様に感じられてしまうと考えられるそうなのだ。
これは医学においては、「オートスコピー」(自己像幻視)と呼ばれている症例である。

すいません、ニコラス・ケイジの方に気を取られて内容が全然頭に入ってきませんでした。

こりゃモト冬樹よりもそっくりじゃな・・・。

しかし本人より髪の毛はある様に見えますね・・・。

ゴホンッ!
えー、また、ドイツのアーヘン大学病院医学部クラウス・ポドル博士によると、ドッペルゲンガーは脳腫瘍だけでなく、偏頭痛の痛みの前に起きる前兆現象によって引き起こされている可能性もあるという。
偏頭痛が起きる時、まず神経細胞の電位活動が活発化し、興奮状態を引き起こし、脳内の血流量が一時的に低下する前兆現象が起こり、低下した血液を補う為に一気に血流量が増え、そのせいで血管周囲の神経が圧迫され、激しい痛みが発生するのだそうだ。
この偏頭痛の前兆現象が側頭葉と頭頂葉の境界領域で起きていれば、神経の伝達異常が生じ、ドッペルゲンガーという幻覚を見る可能性があるというのだ。
リンカーンや芥川龍之介も、偏頭痛持ちであった事が明らかになっているしね。

でも、同時に何人にも目撃されてるって例では、説明がつかないですよねえ。エミリーさんの例なんか、一度に42人ですよ、42人。

そ、それは恐らく、全員が偏頭痛だったか、 あるいは集団ヒステリー、もしくはクローン実験(ry

ドッペルゲンガーは心霊の分野では、幽体離脱の物質化現象なんて言われているんですよ。
何にせよ、依然として万人の納得いく説明付けが出来ない現象である事に変わりはないみたいですね。


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