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[2012.11.06]

謎の浮遊球体



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1987年に日本の長野県黒姫で学生が撮影した球電現象▲

17世紀の球電事件を描いたとされる版画▲

17世紀の球電事件を描いたとされる版画▲
空中を謎の球状の発光体が漂う自然現象を球電(Ball lightning)という。
あまり知られていない稀な現象であるが、目撃事例は何百年も前から世界各地である。
それらの報告によれば、大きさは大体10~30cm位だが、中には1mを超えるものもあったらしく、 基本的に赤黄色で暖色系の光を放っているものの、時に白や青に変化し、 金属の光沢の様な黒っぽい色のものも目撃されている。
主に雷雨を伴う悪天候時(もしくは20~30km程離れた場所で遠雷が起きている場合など)に現れ、 移動中の金属体を追いかけたり、送電線などの細い金属を蒸発させる性質を持つという。
発光体は数秒から数十秒程の短時間で消えるものが殆どだが、数十分にも及び輝き続けたという報告もあるらしい。


球電でギリギリ危機一髪な日蓮▲

球電でギリギリ危機一髪な日蓮▲
日蓮宗を開いた僧侶の日蓮は、この球電現象によって命拾いしたと伝えられている。
鎌倉時代の文永8年(1271年)9月12日、 日蓮は内乱や疫病が続く世の行く末を憂えて幕府に意見書を提出したところ、 幕府や諸宗を批判した罪で捕えられ、腰越龍ノ口刑場(現在の神奈川県藤沢市)で処刑される事になった。
そして翌13日の午前2時頃、座布団状の石に座らされた日蓮が覚悟を決めて手を合わせ、いよいよ首をはねられようとしていた時、 江ノ島の南東から月よりも明るく光る輝く物体が北西へと飛び、 太刀取や兵が「こんな術を使う者を殺せない」と恐れてしまい、処刑が中止されたという。この出来事は「龍ノ口法難」と呼ばれている。

なるほど、今のはメラゾーマではない、メラだ・・・ってな感じか。

いや、一体何がなるほどなんですか・・・。

あわや首チョンパのところでラッキーでしたね日蓮。
マラソン大会の時にも出てくれれば助かるのになあ。

多分その程度で中止にゃならないと思いますが・・・。

球電と思しき怪しい発光体の出現を描いた19世紀の絵▲
男「くらえ、必殺ボール・ライトニング!!」 女「キャー!」

1753年、クリティカルヒットを受けたゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマン▲

1753年、クリティカルヒットを受けたゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマン▲
日蓮とは反対に球電のおかげで命を落した者の事例もある。
1753年8月6日、ドイツの物理学者ゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマンがサンクトペテルブルクで 針金を使用した電気の誘導実験を行っていた際、窓から飛来した球電に直撃されて死亡している。
この現象については科学的研究の対象となっており、正体について諸説あるが、 自然発生したプラズマの塊という説が有力である。
しかし、その発生のメカニズムは現在も未解明のままだ。
球電現象がミステリーサークルを作り出しているという説があったり、 第二次世界大戦中の米軍パイロットが目撃したというフー・ファイター(幽霊戦闘機とも呼ばれた未確認飛行物体)の正体だという説等、 UFO目撃事例としばしば混同される事もあるそうだ。
悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象“セントエルモの火”も球電として報告されている場合があるという。
セントエルモの火は船乗りの守護聖人である聖エルモに由来し、 船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたそうだが、 科学的に説明すると、尖った物体の先端で静電気等がコロナ放電を発生させ、青白い発光現象を引き起こしているとされる。

しかしコンボ技でも無いのに一撃KOとは情けない。

別に波動拳とかじゃねえですよっ!

昔から言われる人魂や鬼火なんかもこれが正体っぽいですね。


人工的に作られたウィルオウィスプ▲
水面上で木を燃やして再現されている。

人工的に作られたウィルオウィスプ▲
水面上で木を燃やして再現されている。
世界各地には浮遊する青白い光の球体、あるいは火の玉の伝承が色々ありましてね、 その中のひとつに“ウィルオウィスプ”ってのがあるんですよ。
ウィルオウィスプは「一掴みの藁のウィリアム(松明持ちのウィリアム)」ってな意味でね、 死後も現世を彷徨い続けるウィリアムという男の魂の伝承が由来になっており、 夜の湖沼付近や墓場などに出没するとされ、近くを通る旅人の前に現れて道に迷わせたり、 底なし沼に誘い込ませる不吉な存在とされているんですね。
その正体は、生前に罪を犯し昇天出来ずに現世を彷徨う死者の魂、 洗礼を受けずに死んだ子供の魂、ゴブリン達や妖精の変身した姿とか言われているみたいですよ。
もっとも、科学的にはこれも球電現象であったり、 湖沼や地中から噴出したリン化合物やメタンガスなどに引火したものと見られてる様ですがね。

屋内でも関係なく発生し家族の団らんをぶち壊す球電現象▲
いずれも19世紀ヨーロッパでの球電現象と思われる絵▲
煙突から入った球電が暖炉から飛び出してくるというパターンが見受けられる。

その辺転がってる感じの絵が結構あるのが気になるところじゃな。

憧れのサッカー部の先輩と、それを見守る女子マネみたいなやつまでありますね・・・。

そんな甘酸っぱい青春の1ページではないかと・・・。




球電現象を捉えた映像▲

球電現象については現在も解明に向けて研究が行われている▲

球電現象については現在も解明に向けて研究が行われている▲
最近ではオーストラリア連邦科学産業研究機構CSIROの科学者が、学術誌『Journal of Geophysical Research Atmospheres』に投稿した研究論文でこの球電現象について論じており、 その中でオーストラリア国立大学の研究者とともに、「球電が窓の近くに現れる」という報告に注目している。
論文を執筆したジョン・ロウキ氏によると、球電は家や飛行機のコックピットのガラス窓の内側から発生したという目撃が多いらしく、彼らのグループの理論では、雷は地上に落ちて高熱で光を放った後、通過経路に帯電粒子あるいはイオンの帯を残すが、 ほとんどの場合は、陽イオンと陰イオンは出来ても瞬間的に結合し、帯電していない分子になり、 残りのイオンは地面に引き寄せられる。
しかし、一部のイオンが窓ガラスなどの不導体の外側に凝集し、ガラスの片側に電場を作ると、 それがガラスの反対側である屋内に影響し、窓の内側に自由電子が集まって、 そのエネルギーが十分大きいと、周辺の空気を構成している分子の電子をはじき出すとともに光子を放出し、光り輝く球になるというのである。

何を言ってるのかサッパリじゃよ、三行で説明しろ。

雷の時は危ないから
窓の近くにいちゃ
ダメなんだってばよ・・・って事ですね?

・・・うむ、まあ・・・、そういう事だ。・・・だってばよ?


ケサランパサラン▲

ケサランパサラン▲
空中を漂う謎の物体として、ケサランパサランも挙げられます。
ケサランパサランとは、1970年代後半に日本全国でブームとなった、手に入れた者は幸せになれるという、 フワフワと宙を漂っている正体不明の毛玉の事です。
またの名をケセランパサラン、テンサラバサラとも言います。
ひとつひとつが小さな妖怪とも言われ、未確認生物として扱われる事もあり、 名前の由来については、スペイン語の「ケセラセラ」が語源だという説、 「袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語が語源だという説、羽毛のようにパサパサしているからという説、 「何がなんだかさっぱりわからん」を意味する東北地方の言葉との説があります。
ケサランパサランは何でも願い事を叶えてくれるが、1つの願いを叶える度に1匹ずつ消えてしまうのだと信じられています。
現在でも目撃情報があり、特にビワの葉の裏にくっついている事が多いらしいです。

私ちょっと、次の週末は幸せ探しの旅に行ってきますっ。

こんなのわざわざ探さなくても、ソファの下や棚の隙間にいくらでもあるではないか。

それはホコリですよっ!掃除してくださいっ!
ケサランパサランは、女性に主に信仰されたもので、箪笥(タンス)に納めておくと着物が増えると信じられ、大切にされたそうです。
これは毛の生えた玉のようなもので、狐の尻尾の先が落ちたもの、または、雷と共に天から降ったものとされています。
白粉を食べて育ち、ケサランパサランを入れた小箱に白粉を入れ、数年おきに継ぎ足したそうです。
もとは丹波篠山の春日神社の境内社に祀られていたものだそうです。
神奈川県横浜市の神社の宮司宅にもこれと同じものが伝わっていて、黒と白の一対のものであったらしいです。
山形県鶴岡市にある加茂水族館ではケサランパサランと思わしき物体を展示(水族館なのに)しており、 正体はタカやワシなどの猛禽類に捕食されたウサギなどの小動物の毛で、毛玉となって糞と一緒に排泄されたものだと説明されています。
また、牛・羊・山羊などの動物の消化器内で発生する毛球と呼ばれる物質があり、反芻類が嚥下した被毛より成るもので、第一胃及び第二胃に、稀に豚や犬の胃腸に見られる事もあるそうです。
また、風で飛散したキク科のタンポポモドキという植物の花の冠毛が正体なのではないかという見解もあります。
結局のところ、ケサランパサランというのは、白い毛玉状の未確認物体の総称を指すのでしょう。

つまりウンコじゃねーかよッ!

私そんなの探しに行こうとしてたのっ!?

エンジェルヘアー▲

そ、それを言っちゃお終いじゃないですか!
一説によりますと、ヨーロッパで「エンジェルヘアー」と称されている物体もケサランパサランと同一のものだそうです。
エンジェルヘアーに関しては、1968年6月、アメリカのオハイオ州コロンバス郊外モリソン渓谷のヘブロン村に奇妙な物質が空から降ってきたという 記録があります。
この日、ハンナ・デリーは昼過ぎに凄まじい爆音に驚き、家の外に飛び出したところ、 空の彼方から聞こえてくる音の方から光るものがフワフワと落ちてきたそうです。
その一部がハンナの家にも落ちてきて、庭の樹木や草花にかかったそうです。
一見すると蜘蛛の糸の様であった物質ですが、 間近でよく見るとそれは明らかに色や材質が異なるものであり、 細かく引き裂かれた羊毛、またはガラス繊維に似ていたそうです。
ハンナが庭の花にかかった物質をそっと指でつついてみると、 パッと消えてしまったそうです。
気味が悪くなったハンナは村の警察に通報し、警官が駆けつけてきたそうですが、 彼らにも正体は分からず、特に被害も無かったという事で、 早々とハンナをなだめて署に引き上げてしまったそうです。

エンジェルヘアーはUFOによるものか?▲

しかし、それから4ヶ月程経った10月19日、例の物質が再び空から降ってきたらしく、 その時は渓谷の上空を、雲に似た真っ赤な物体がもの凄いスピードで通過するのが目撃された後に、 謎の物質エンジェルヘアーが降ってきた様なのです。
どうもこのエンジェルヘアーというのは、UFOの推進機関に関わっているらしく、他にもフランスでも 「聖母の糸」と呼ばれる同じ落下物が発見されており、やはり直前にUFOが目撃されているそうです。

何ですか、この薄汚いアドバルーンみたいなイメージ図は・・・。

他人の星に変なもん撒き散らしやがってクソ迷惑な・・・。

浮遊する球体ってな事ですとね、しばしば心霊写真などに写るオーブもあげられますね。
霊能者の前田和慧氏によると幽霊というのは最初は人型をしていますが、次第に球状に変化してしまうそうでしてね、 そうした霊体はそのまま球状を意味するオーブ(またはオービス、玉響)と呼ばれているんですね。
国によっては、神や天使、精霊達の光として喜ぶべきものとされている様ですね。

大量に浮遊するオーブ▲

これはどっかの滝を撮った写真ですが、あきらかにオーブと思わしき、怪しい半透明の球状が何個も写っています。
単にカメラのレンズに付いたホコリや、舞っているホコリや雨や雪にフラッシュが反射したものだと思われるかもしれませんが、ビデオで撮られた映像でもオーブは動いていますし、更には一瞬で消えるなどとても不可思議な行動もします。
そのオーブ=幽霊というのは安易かもしれませんが、そこに人間の知らない何らかの現象が起きているのは間違いないと思います。

どう見てもただの失敗写真じゃねーか。

それは言わないお約束ですよ~。
いくら撮影が下手なだけのどうしようもないダメダメ写真だからって。

あなたの方こそ言い過ぎじゃないですか・・・。

確かにこのオーブというのは、フラッシュを発光した際にストロボ光が空気中やレンズに付着した水分やホコリなどに反射して起こる、 不思議でも何でもない有り触れた現象として基本的に考えられています。
夜間、露が降りてきた時や滝などの水場の近くでは夏場によく発生する現象だそうです。


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