> オカルト資料 > 超摩訶不思議Xファイル > Article


[2012.10.20]

メン・イン・ブラック



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
全身黒のコーディネートでクールにキメたMIB▲

グレイ・バーカー▲

グレイ・バーカー▲
メン・イン・ブラック(Men in Black)とは、UFO・宇宙人の目撃者や研究者の前に現れ、 余計な事を公表しないよう脅迫したり、証拠品の押収・隠滅、情報操作を行うなど、様々な妨害活動で暗躍する謎の男達の総称だ。
超常現象研究家のジョン・キールが名付け親であり、映画などの影響で通称MIBとして有名だが、ブラックメン、黒衣の男とも呼ばれている。
MIBの典型像として、黒いサングラスに黒いスーツを着て、黒いベンツに乗って2人ないし3人組で対象者の家や職場にやってきて、 いずれもUFO事件に関する他言無用の警告や脅迫を行ったり、家の近くをウロつきまわるとされる。
MIBは1950~60年代から数多く噂や報告がなされるようになり、 超常現象研究家のグレイ・バーカーが1956年に出版した『彼らは空飛ぶ円盤を知りすぎた』で最初にその存在が言及されたそうだ。


アルバート・K・ベンダー▲

アルバート・K・ベンダー▲
1953年10月、アメリカのコネチカット州ブリッツポートでUFO雑誌を出版し、 民間のUFO研究団体・国際空飛ぶ円盤事務所(IFSB)の代表を務めていた アルバート・K・ベンダーが、突然、「私は空飛ぶ円盤の背後にある秘密を知ったが、 その為にある筋からの強い要請により、これ以上詳細を公表する事は出来ない」と主張し、団体を解散した。
事の発端は同年8月にコネチカット州ニューへブンで起こった事件にある。
ある日、上空から巨大な火球が急降下し、大木に激突して近くの送電線を引きちぎりながら丘の向こうへ消え去ったというのだ。
事件の翌日、火球の通過コースから残留物と思われる金属片が発見され、IFSBに持ち込まれた。
ベンダーがIFSBの解散声明を発表したのはその2ヵ月後だ。
バーカーの本は、このベンダーの事件を描いたものだ。

急に解散しちゃうだなんて、一体何があったんですかね?

カミさんに甲斐性無しな趣味を激怒されたんじゃね?

ある筋ってのは自分の恐妻かよッ!

ある日突然、君の家にやってくるかもしれないMIB▲

ベンダーを訪ねてきたMIB▲
(彼自身によるスケッチ)

ベンダーを訪ねてきたMIB▲
(彼自身によるスケッチ)
ベンダーはIFSBの解散から9年後の1962年、 長い沈黙を破り『空飛ぶ円盤と3人の男』なる著書を出版し、その中で真相を暴露した。
それによると、火球事件に関わりを持つようになった直後のある夜、ベンダーの頭の中に突然、声が聞こえてきたらしく、 「我々はずっと以前から君を監視している。今回の件から手を引き、空飛ぶ円盤の研究もやめろ」という テレパシーの警告が行われたそうだ。
そして、やがて3つの影が現れ、それが次第に鮮明になっていくと、全身黒ずくめの3人の男が現れたのだ。
ベンダーは彼らに研究を中止するよう脅迫されたらしく、彼は恐怖に脅えたが、その後も度々彼の前に男達は姿を現し、 執拗に解散を強要したという。
精神的に追い詰められたベンダーは、とうとうIFSBを解散するに至ったという。
この事件が公式ではMIBに関する初めての事件であるが、これ以前からも黒服の男の遭遇事例はある様だ。

とりあえず黒服を着とけばかっこいいと思っていた時代がワシにもありました。

そりゃこんな変態なストーカーにつきまとわれたら嫌にもなりますよね。

どう考えても警告の仕方が普通の人間業じゃないですけどね・・・。


事件を描いたアバンギャルドなイラスト▲

事件を描いたアバンギャルドなイラスト▲
1947年7月31日に発生した「モーリー島事件」で既に黒服の男が登場している。
(ベンダーは同事件の取材を行い報告を雑誌に載せている)
ワシントン州タコマのモーリー島で、 港内監視官ハロルド・A・ダールが息子チャールズとともにピュージェット湾にサルベージ船で材木を集めていた際、 直径約30m、真ん中に直径約7mの穴が開いたドーナツ型の空飛ぶ円盤6機を目撃した。
そのうち1機は調子が悪いのか不安定な動きをし、やがて爆発の轟音とともに部品を撒き散らし、 その金属の破片がダールの船に当たり操舵室が破壊され、さらに船に乗っていた飼い犬が死んだという。
ダールは、モーリー島の砂浜に落ちた金属の破片を拾い、上司のフレッド・L・クリスマンに報告した。

ってかUFOボロ過ぎにも程があるじゃろ!

宇宙人にも操縦ヘタなどんくさい子がいたのかもしれませんね。

何にせよゴミ撒き散らしまくって迷惑にも程がありますよ・・・。


落ちてきた金属片▲

落ちてきた金属片▲
この事件の調査には、“フライング・ソーサー”の名づけ親となったケネス・アーノルドがあたる事になり、 軍からは、対敵諜報部A-2情報課員ウィリアム・L・ダヴィドソン大尉とフランク・M・ブラウン中尉が急行した。
問題の金属片は、この士官達が分析の為に回収し、カリフォルニア州ハミルトン空軍基地に向けて、 タコマ近くのマッコード空軍基地からB‐25爆撃機が離陸した。
しかし、機体は発進後すぐに、ワシントン州ケルソ付近で、原因不明の事故で墜落してしまい、 乗っていた2人の士官は死亡し、金属片も行方不明となった。
ダールが円盤を目撃した事件の翌朝、黒い1947年型ビュイックに乗った黒スーツの男がダールの家にやってきて、 彼を近所のダイナーに食事に誘ったという。
車中では男は用件を語らなかったが、 ダイナーの席に座ると、先日ダールが目撃した出来事について詳細かつ正確に語って聞かせ、 自分がダールよりも事情に詳しい事を認識させると、この件に関して公表する事を控えるよう警告し、 さもなくば不幸な事になると脅したのだ。
しかし半信半疑であったダールは、『タコマ・ユナイテッド・プレス』紙によるアーノルドのインタビューを受けた際、目撃事件とこの奇怪な男についても、 つつみ隠さず語ってしまったところ、彼の身の回りで奇妙な事が起こり始め、沈黙をせざるを得なくなった。
そのひとつは、編集長のテッド・モレロのもとに何度もかかってきた正体不明の男からの電話であり、 インタビューはアーノルドの滞在していたホテルで行われたが、インタビュー直後の何の報道もしていない時点で、 当事者しか知りえないその詳細な内容をモレロに伝えてきたのだ。 また、その謎の男は、B-25の墜落事故はある種の破壊工作の結果である旨を告げたそうだ。
そして、目撃者のダールとその直属上司のクリスマンは、程なくして行方不明となってしまったのだ。
現在この事件は、米空軍の公式見解ではでっちあげに過ぎないと片付けられているが、 それは元アメリカ空軍調査機関「プロジェクト・ブルーブック」の指揮官エドワード・J・ルッペルト大尉の見解に従っているだけに過ぎず、 実際に関係者はでっちあげだったとは認めていないそうだ。

MIB、食事に誘うとか結構フランクな感じじゃないですか。

うむ、何気に季節もののパフェとか奢ってくれたのやもしれぬな。

んな小洒落たもん奢るかッ!


訪れてきた不気味なMIB▲

訪れてきた不気味なMIB▲
1976年9月11日、アメリカ・メイン州に住む医師ハーバート・ホプキンスは、ニュージャージーUFO研究機構の副会長を名乗る男から、 ホプキンスが治療中であった患者の一人デビット・スティーブンスの件で話があるとの電話を受けた。
デビットはアブダクティー(UFOに誘拐された人)の可能性があり、退行催眠で潜在意識の記憶を引き出そうと試みているところだった。
ホプキンスが受話器を置いた直後、全身黒ずくめで、肌は青白く体毛が全く無い、真っ赤な口紅を塗った不気味な男が現れ、 自己紹介もせずにいきなり「バーニー・ヒルが死んだ理由を知っていますか」と喋りかけてきた。
バーニー・ヒルはいわゆるヒル夫妻事件の当事者で、後に心臓発作で病死したとされる。
男の話によると、バーニー・ヒルが死んだのは病死ではなく、色々知りすぎた為に消されたという事らしく、 「あなたもデビットの件には深入りしない方がいい」と不気味な脅迫をし、デビットに関する記録を全て破棄するよう要求して立ち去った。
その後も脅迫電話や盗聴などの圧力が続き、ホプキンスはやむなく関係資料を処分したという。

うわあ、こんな葬式帰りみたいな人うちに来たらどうしよう・・・。

ふむ、NHKの集金のおっさんの方がまだマシなレベルじゃな。

さすがにこんな口紅とか塗ってるマジキチと比べるのはあんまりかと・・・。


UFO研究家ジェームズ・モーズレーが、ジョージア州で撮影したMIB▲
建物入口の柱に身を隠し張り込み中。

ミルトン・ウィリアム・クーパー▲

ミルトン・ウィリアム・クーパー▲
ホプキンスの事件と同じ1976年、2度に渡りMIBに命を狙われた人物がいる。
元アメリカ海軍情報将校のミルトン・ウィリアム・クーパー(通称ビル・クーパー)だ。
クーパーは1972年に目にしたアメリカ政府と異星人との間で交わされた密約「マジョリティー12」計画文書の存在を、 インターネットで最初に世界に公表したUFO研究家だ。
彼が最初にMIBに襲撃されたのは、カリフォルニアの山道を車で走行中の事で、 後続の黒い車が彼の車にわざと追突し、崖下へ突き落とそうとしたのだ。
次の襲撃はバイクで走行中、尾行していたと思われる黒塗りの車がバイクごと彼を吹っ飛ばした。
彼は二度とも一命は取り留めたが、重傷を負って入院生活を余儀なくされてしまう。
そしてクーパーはその後、2001年11月5日、数年に渡る税金滞納の罪で逮捕される直前、アリゾナ州の自宅で警官らと 撃ち合いとなった末、射殺されてしまったという。

無茶しやがって・・・。

どんだけ税金払いたくなかったんですか・・・。

MIBというか税務署だったのかもしれませんね・・・。


神出鬼没なMIB▲

神出鬼没なMIB▲
メン・イン・ブラックの名付け親となった超常現象研究家のジョン・キールは、 1967年6月、正体不明の連中の接触を受ける。
というのも、彼のもとに「ロングアイランドの片田舎の寂しい道端まで1人で来てほしい」という謎の依頼の電話がかかってきたのだ。
断わっても何度もかかってくるので、仕方なくUFO記事の取材も兼ねて、 彼の自宅から程遠い指定の場所にレンタカーを貸りて出かけて行った。
実は6月に入ってから、ロングアイランドで黒服の2人の男達が出没し、急激に増加していたUFO目撃者達の家の近くまでやって来て 写真を撮りまわっているという噂をキールは聞いていたのだ。
キールが指定された場所に行くと、そこには大型で黒塗りのキャデラック(ナンバープレートをつけていない)が待ち受けており、 車内には黒服の男2人が乗っていた。
彼らはキールの車に向かって、ヘッドライトを点滅させると、そのまま走り出したので、 キールはその車の追跡を始めた。
やがて黒服の車は、数マイルほど走ると公道からはずれ、深い森の中に入っていくと行き止まりに差し掛かった。
しかし、黒のキャデラックは見当たらず、キールが車を探してウロウロあたりを走行していると、 数分後に今度は、彼の車の後ろにキャデラックが現われ、追跡してきたのだ。
意を決したキールは車を停めて、外に降りようとした。
すると、黒服の車はキールの傍をゆっくり追い越し、再び消え去ったそうだ。
キールはこの出来事は、明らかに黒服の男達が実在している事を、彼に示す為に仕組まれた芝居であったと述べている。
さらに、この黒服の男達は、その後もキールのUFO目撃者達への調査中に、しばしば姿を現わしている。

しっかし全体的にヒマな奴らじゃな。

黒服の人達、どんだけ構ってちゃんなんですか・・・。

彼らが一体何がしたかったのか謎ですよね・・・。

UFO絡みの事件でしばしば目撃される黒いヘリコプター▲

俺たちMIB▲

俺たちMIB▲
1980年12月、イギリスにあるNATOのウッドブリッジ基地で、 未確認飛行物体が目撃された際、黒服の2人組の男性が、 近隣の住人に「未確認飛行物体を目撃したか」という事のみ確認して回ったという報告がされている。
MIBの出現はUFO目撃事件の量に比例しており、 彼ら黒服の顔つきは東洋人の様で肌の色が浅黒いという報告が多く、 彼らの車にはナンバープレートがついていなかったり、 偽造された登録の無いナンバーであるという。
また、彼らとともに、全くの無音で飛行する黒いヘリコプターが目撃される事もあるそうだ。
MIBの正体としては、 アメリカ政府がUFO情報の秘密漏洩を阻止する為に設置した極秘の機関のエージェントという認識が一般的で、 CIAやFBIの他、アメリカが最近まで存在を認めなかったNSA(国家安全保障局)の工作員であるとも考えられている。
また、MIBがつけていた襟章の紋章が万物を見通す目であったという目撃例から、 彼らは世界最古の秘密結社フリーメーソンから派遣されてきた人間という説もある。
さらに、話し方に抑揚が無く棒読みの様であり、 「エネルギーが切れる」と言って立ち去ったり、まるでロボットの様な直線的な歩き方だったり、 目撃者の家で出された飲み物のストローや、ゼリーのスプーンの使い方が分からず丸呑みするなど、 人間社会における一般常識が欠如している点も多い為、一説には地球人の姿に偽装した異星人ではないかとも言われている。

私もたまにプリンをストローでチューチューしますけどね。

なかなかの変態じゃな、お前。

え?


【付記:捕獲された宇宙人】


宇宙人写真として有名な1枚▲

宇宙人写真として有名な1枚▲
直接MIBと関係は無いが、両脇のイカしたトレンチコートの2人が妙にそれっぽい雰囲気を醸し出している事もあり、 しばしばMIBと混同されるのが有名なこの写真だ。
1950年、旧西ドイツ、ケルンの地方新聞に、メキシコシティーに墜落したUFOの残骸から1体の宇宙人が捕らえられたという記事が掲載された。
他にも2体の宇宙人がいたそうだが、墜落時に即死してしまったという。
宇宙人をガッチリ連行している両脇の2人は、FBI、またはKGB、西独秘密情報部員とも言われているが、真相は不明だ。
その後、宇宙人はアメリカのオハイオ州のライトパターソン空軍基地に送られたそうだが、 憐れにも途中で死亡し、第18格納庫の地下に、その他の宇宙人の死体やUFOの残骸等と一緒に冷凍保存されたそうだ。

どう見てもチンパンジーです本当にありがとうございました。

でも、あの真ん中のオバさん、カメラ目線で何か怪しいですね。


ネット上で新たに公開された元写真▲

ネット上で新たに公開された元写真▲
明らかに胡散臭いという見方が圧倒的だったとはいえ、 長年に渡り真偽不明であったこの写真ですが、この程2012年になってようやく出所が判明し、ご覧の通り鮮明な写真も公開されました。
それによると、この写真はドイツ初の週刊誌『Neue Illustrierte』50年3月29日号の「火星からの人々!」という特集ページ内の 「火星人は身長70cm」なる記事で掲載されていたものだそうです。
記事には陸軍省にいよる「何処の惑星から来たのかは分からない宇宙人だが、この写真は他の報道機関に載っているニセモノ写真と違い、 唯一の本物である」というコメントがあったそうですが、 実際はエイプリルフールのジョークであり、翌週の50年4月5日号で合成写真であったとネタばらししているそうです。
しかも、宇宙人はどうやら、当時の人気ローラースケートグループ「Lidstones」のメンバーの写真を縮小し、加工した合成写真みたいです。

言われてみれば、よく見るとスケート靴みてーの履いてる様な・・・。

画質が鮮明だと合成なのバレバレですね・・・。

いや、この合成という発表こそ、政府が真実を隠匿する為の情報操作なのかもしれないぞ・・・!


■関連記事
イギリスで100人以上にUFO編隊が目撃される
イギリス海峡上空で巨大UFOが目撃される
UFOの破片を運んでいた飛行機の残骸を一部発見

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人は、多分こんな記事も読んでいます。

Back number

Archives

News Headline

ページのトップへ戻る
inserted by FC2 system