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いや~、どうも最近ですね、ネットを中心として、密かに「一人隠れんぼ」ってな闇の遊びが巷で流行ってるそうなんですよ、ええ。 やり方を説明しますとね、まず、肢体のあるぬいぐるみの綿を抜き取り、代わりに米粒を詰め、さらに、自分の爪の欠片か血のついた紙を入れるんですよ。 で、裂いたぬいぐるみのお腹を赤い糸で縫い、残りの糸はそのままある程度巻きつけとくんですね。 そいで、午前3時になったら、『最初の鬼は○○(自分の名前)だから』とぬいぐるみに向って3回言い、 風呂場に行って、ぬいぐるみを風呂桶の中に入れる。 (水があればそのまま入れ、なければぬいぐるみを入れた後、水を入れる) そのまま部屋に帰ってきて、家の中のテレビかラジオ以外の電気(明かり)を全部消して(テレビかラジオは必ずつける) 、目をつぶり10数えたら、 包丁(鋭利な物なら何でも)を持ってウロウロしながら風呂場へ(真っ直ぐ行ってもいい) 戻り、そしてぬいぐるみのとこへ来たら『○○(ぬいぐるみの名前)見つけた』と言って包丁をぬいぐるみに刺し、『次は○○(ぬいぐるみ)が鬼』と言いながらその場に置き、すぐに逃げて隠れるってなもんらしいです。 まあ、言ってみれば「コックリさん」の新世代版みたいな感じでしてね、水を通して浮遊霊をぬいぐるみに呼び込むんで、非常に危険な行為なんだなあ。 てな訳で、とにかく、くれぐれも気をつけて下さいね・・・。
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コンテンツ内でバカな事をやっているのは、魔物かただのキ●ガイです。
良い子やクソガキ、それから精神年齢の低い大きなお友達の皆さんは絶対に真似しないで下さい。 |
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という訳で、樹海くんだりまでやってきました。 午後8時過ぎ、遊歩道の入口がある風穴の駐車場にて。 |
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いんやー、やっと着いたな。まさかこんな夜になるとは。 にしても、森の空気がうめえな~。 マイナスイオン出まくりじゃねーか、オイ。 |
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あ~、とうとう来ちゃったよ~。 うっかり誰かに目撃されようもんなら、集団自殺オフか何かと勘違いされて、もれなく通報されちゃうでござるよ・・・。 |
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もっとも、こんな時間に全く街灯も無いこんな場所をほっつき歩いてる様な奴は、たいてい人生に迷った子羊さんでしょうけど。 |
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まあ、僕らこそブッチギリで迷ってる気がしますけどね。 まさかこんな夜に樹海なぞへ足を踏み入れ、なおかつキャンプする日が来ようとは思わなんだ・・・。
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森の中に入ってからだとかったるそうなので、あらかじめぬいぐるみの準備を行っときますね。 |
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何でわざわざ樹海で、火に油を注ぐ様な行為をするかねえ・・・。 |
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今回運悪くスケープゴートに選ばれたのは、いまいち何の動物か分からない癒し系のこのぬいぐるみタン。ご愁傷様です。 |
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で、早速哀れにも惨殺され腸を綿を抜き取られる。 |
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アヒャヒャ、これ、裂いてる時とか精神的に結構キますね。 |
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そのニヤケ顔じゃシャレにならんから余計な事は言うなヨ。 |
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そして、内部に米粒を詰め込みます。 まさかこのぬいぐるみも、こんなもんを己の体内に入れられる日が来ようとは想像もしていなかったろうに。 |
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爪切りを忘れたので、仕方なく己の血を採取するカッパ氏。 |
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そんなこんなで、一人隠れんぼの主役である倫理的に問題なぬいぐるみの準備が出来ました。 |
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ところでカッパさん、ルールによると必要みたいですけど、ぬいぐるみの名前は考えてあるんですか? |
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対熊用完全武装の逆本氏。 頭に鍋をかぶり、口には爆竹を咥え、手にはオタマと熊避けスプレーを持つ。 ネットで樹海における熊の襲撃事件について目にしたらしく、終始その存在を気にしていた。 |
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熊対策マニュアルによれば、これが有効な装備らしいんですよ。 ってか閣下に不審者呼ばわりされたくないです・・・。 |
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うるさいから鍋叩きながら歩かないでくださいよ。 天丼マンじゃあるまいし・・・。 |
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でもって、準備も整いレッツ樹海入り。 さすがに夜ともなると、一応整備されている遊歩道ですら進むのに結構勇気がいる。 |
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夜の樹海にて、ブログでLIVE更新するニシナギ氏と、2chのオカ板で実況する源氏池のカッパ氏。 なんつーか、時代はモバイルですね。 |
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まったく、情緒に欠ける奴らじゃぜ。 何事も無く電波受信しやがって・・・。 |
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磁場でコンパスや電子機器が狂うって話は迷信らしいですお。 |
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つーか、そんな事より、マジでこんなとこ入るんでござるか? |
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THE 真っ暗くらすけ。 (※これでも明度をだいぶ上げてます)
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く、暗いですねえ。ライトが無きゃ完全にアウトですよ・・・。 |
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フッ、わざわざ強力なやつを3本も持ってきてやったこのワシを褒め称えるがいい・・・。 |
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じゃ、逝きましょうか。 すずらんテープをどっかその辺の木に縛り付けて下さい。 |
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適当なとこで遊歩道を外れ、いよいよ森の中へ。 一寸先は闇状態で、木の根が入り組み、地形の起伏が激しい為、何度も足を取られて躓いたり、盛大に転倒したりして、先に進むのには実に苦労を要しました。分かってはいた事だがかなり危ない。 |
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コンパスもGPSも使わず、しばらく気が赴くままに進んでいると、ようやくテントが張れそうな開けた場所に出ました。 |
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う~ん、これが樹海かあ~。おっかなくて素敵なとこですねえ。 |
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ここら辺で落ち着いときましょうか。 遊歩道から遠過ぎず近過ぎずですし。 |
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でも頑張ってテント張ったぜよ。
やや強引に設営した為、地面ゴツゴツで不安定だし、蛾や蚊は群がってくるし、男ばっかでむさ苦しいしで劣悪っぷりが甚だしいが、秘密基地ってのは大体そんなもんだ。 |
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ようやく環境が整い、本日のディナーにありついた面々。 当初はキャンプと言えば定番だろって事で、カレーを作る気満々でいたのだが、どいつもこいつも具材ばかりに気を取られて炊飯の仕度を誰も用意してなかった為、結局カップラーメンに不時着。 |
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カップラーメンと言えども、大自然の中で食べる食事は格別ですね。 |
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まあ、思ったよりは・・・。 気をつけてないと、スープの所々に虫が浮いてますけどネ。 |
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それにしても、すごいルンペン感だな。
皆さーん、樹海はどうですかー? |
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サイコーでーす。 (ヤケクソ) |
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食後はしばらくまったりと団らんタイム。 己らの夢や恋愛話について語り合ったり・・・はする訳もなく(アホな企画等については話しまくったが)、思い思いに各々の樹海生活を満喫しました。 |
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一人隠れんぼの開始時刻まで結構あるので、この日に発売したDSのゼル伝をやり出したカッパ氏(先程からずっと我慢してた様だ)。 樹海にいる事を忘れさせる、なかなかのくつろぎっぷりである。 |
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なっ!?急に妙な声出さんで下さいよっ!ビビるでしょうが! |
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お前は樹海にゲームしに来たのか? |
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こっちは装備万全ですね・・・。 肝心のライトや充電器は忘れたってーのに・・・。 |
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あれ、そー言う逆本さんも、結構本持ってきてるでござるね。 漫画でござるか? |
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自殺関連書籍です。 |
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樹海に来る以上、自殺者の精神状態やら何やらを少しでも理解しようかと思いましてねえ。あ、良ろしければ読みます? |
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そうこうしているうちに、 |
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時刻は午前3時に差し掛かった――。 |
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2chの一人隠れんぼスレにて実況を行いだすカッパ氏。
以下、2ch実況バージョンも併せてご覧下さい。 |
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隠れる場所であるテント内には、塩水の入ったコップを用意。 |
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さあ、いよいよ狂気と戦慄のお遊びがスタートです。 ちょっくら銭湯にでも出かけるかの様なナリで、不安定過ぎる足元をライトで照らしながら、気をつけて漆黒の闇の中を進んでいきます。 |
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最初の鬼は源氏池のカッパだから。 最初の鬼は源氏池のカッパだから。 最初の鬼は源氏池のカッパだから。 |
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テントから3、40mばかし離れた場所を風呂に見立て、桶に水を入れて、魔改造されたぬいぐるみ魅音を置く事にしました。 |
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で、いちいちテントまで戻って獣道をまた往復するのがかったるい事山の如しなので、その辺をちょっとウロウロして10数え、ぬいぐるみに刃を突き刺しました。 (テントでは待機組のニシナギと逆本が電気を消してラジオをつけている) |
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事を終えるなり、全力でテントへ引き返すカッパ。 |
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テント前で鬼のぬいぐるみ迎撃態勢の大魔王。 |
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オラー、どっからでも来やがれ。ゲームオーバーにしてやっぜ。 |
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【隠れる時の注意】
●家の外に出ない
●テレビ以外の電気(明かり)は必ず消す
●塩水も持って一緒に隠れる事
●隠れてる時は静かに
●2時間が遊ぶ限度
●同居人がいる場合はやめときましょう。
(同居人に何らかの害があると噂されています)
●気をしっかり持つ。 |
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隠れ中のテント内。 息を潜め、もしかしたら本当に鬼のぬいぐるみがやって来るんじゃないかと怯えながら、時が経つのをひたすら待ちます。 いつ何が起きてもおかしくない様な圧迫した雰囲気が、一同に言い知れぬ不安を与え、それはさながらゲシュタポから身を隠している政治犯の如く、妙な緊張感を漂わさせる・・・。 |
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何せ、ただでさえ霊をぬいぐるみに呼び寄せる危険な行為だってのに、よりにもよって、自殺者の浮かばれない自縛霊だの浮遊霊だのがウヨウヨ彷徨ってるであろう樹海(しかも、前の月の5月頃は年間で一番自殺者が多い)でやっちまっているのである。 もはや、ある意味ではこれこそ自殺行為だ。 |
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ぬうう、何やらテントの周囲に嫌な気配を感じる様な・・・。 |
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き、気のせいでござるよ。 ほら、暗いから、シャンプーしてる時とかと似た様な感覚に陥ってるだけですよ、きっと。 |
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(※イメージ) |
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ところで、大魔王が持ってきたライト兼・ラジオ兼・防犯ブザー兼・充電器(手動)で、携帯のバッテリーを充電しながらラジオをつけていたところ、何やらノイズ混じりで「あっ、あっ」と不気味な喘ぎ声の様なものが聞こえてきました。 |
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き、気のせいでござるよ。 電波の受信具合が良くないんだ、きっと。うん。 ミノフスキー粒子が濃いのさ。 |
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しかし結局、野犬の鳴き声の様なものや、「ガサッ」とかいう蛾がテントに当たる音、風に揺れる木のざわめきさえにいちいちビビリながら、1時間程隠れてましたが、特にこれといった怪異は無く、そろそろ飽きてきたので遊びを終える事にしました。 |
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【終らし方】
●まず塩水半分口にふくんだまま、隠れてる場所から出る。
●何か見えても感じても絶対塩水吐かないで、そのままぬいぐるみを探す。
●ぬいぐるみを見つけたら、まずぬいぐるみにコップの残りの塩水をかける。その後、口の中の塩水も吹き掛ける。
●吹き掛けた後『私の勝ち』と3回言って終わり。
●ぬいぐるみは必ず捨てる。(最終的に燃える形であればいい) |
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む、むひぐふひぐむひッ(訳:ぬ、ぬいぐるみが無い)!? |
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当たり前っちゃー当たり前の事なんですが、ぬいぐるみは先程と同じ位置で、心なしか悲しそうな顔して横たわっていました。 |
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ぬいぐるみに塩水をブッカケ、一人隠れんぼ完了。 |
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ようやく緊張感から解放された面々。 |
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ふう、やっとクレイジーな夜が終わったでござるな・・・。 |
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いや、まだ終わりじゃねーぜ。ちゃんとぬいぐるみを葬らないとな。 |
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爆葬。 |
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それでは、あまりの衝撃にビビってすぐ切れちゃった失敗動画でもどうぞ。 |
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そして、僕らに新しい希望の朝が来た。 |
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オマケ |
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ひいいっ!?鬼火だっ!人魂だっ! |
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なーんちゃってな。 |