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[2020.02.15]

クアパレス
~豪華絢爛な宮殿風呂ベルサイ湯~



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千葉県船橋市ではまるで貴族御用達のような、“ベルサイ湯”の異名を持つ華麗なる銭湯「クアパレス」が営業している。
新京成線・習志野駅より徒歩7分、庶民的な住宅街のど真ん中に、宮殿の如き白亜の建物が場違い上等で建っているのだ。


地元を中心に親しまれているらしく、訪れた時も目の前の駐車場は満車で、自転車やバイクも多数置かれていた。








外観はギリシャ彫刻やステンドグラスがあり、カフェかミュージアムのような印象。


一歩足を踏み入れると、シャンデリアがぶら下がる大理石っぽい壁の室内に、美しい絵画や壷、 LEDで輝く下駄箱の他・・・




ライトを持った女神像、それを取り巻くピエロ、 黄金のツタンカーメン像などが並び、よく分からないもののゴージャスな雰囲気。




受付・ロビーには、大型テレビと自販機の他、ソファーや暖炉などのアンティーク家具と、牛乳やビール、 シャンプー&リンスのガラス棚などがあり、現代日本と中世ヨーロッパが融合した空間となっている。


他の客がいたので撮影は無理だったが(※1)、脱衣所や浴室も彫刻や調度品が豊富にあるなど煌びやかで、 風呂の上の壁に南国ビーチのペンキ絵と、映画が流れる大型テレビがあるのが特徴的(※2)。

※1:厳密には、かろうじて、脱衣所の片隅にあった猫のオブジェのみ撮影できた。
男湯と女湯では多少レイアウトが異なるようで、女湯側には一流女優が化粧に使うみたいなパウダールームもある模様。

※2:もちろん見た目だけでなく、 ジェットバスや打たせ湯、泡風呂など、15種類以上の風呂が揃う他、フィンランド製のストーンサウナや複数のマッサージ機があるなど、設備もスーパー銭湯なみに充実。これで低料金(大人430円)だから、常連客が多いというのも頷ける。


戦後から営業が続く同地は元々、「富士見湯」という一般的な銭湯(※3)だったが、 古いイメージを払拭すべく、1990年にベルサイユ宮殿風のアミューズメント・スパとして完全リニューアル(※4)。

※3:その名の通り、かつてはここから富士山も見えたという。

※4:ロイヤルな感じになっても初心を忘れないという事なのか、 銭湯の必須アイテムである黄色いケロリン桶は今もちゃんとある。
また、意外にもタトゥーOKの為、訪れた時にも背中に紋々があるお兄さんが複数人いた。


以来、西洋アンティークのコレクションを増加しながら、身分問わず人々の疲れを洗い流し続けているようだ。


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