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[2019.12.03]

泉の広場
~梅田ダンジョンのセーブポイント~



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大阪・梅田の地下街で、1970年から半世紀に渡り、待ち合わせ場所として親しまれた噴水「泉の広場」。
迷路のように入り組む地下街「ホワイティうめだ」の目印にして象徴であり、 その神秘的で癒し系の雰囲気から、ネットではもっぱら“梅田ダンジョンのセーブポイント”の異名で呼ばれた。


白い大理石製の噴水は3代目に当たり、2002年に大阪市の姉妹都市イタリア・ミラノの彫刻家の協力を得て、 映画『ローマの休日』に登場するスペイン広場などを参考にデザインされたという。
イベントの際は、ド派手な飾りが施されて度々注目を集めたが、 2019年5月、老朽化による地下街の大規模改修に伴い、人々に惜しまれながら撤去されてしまった。


その少し前の正月頃には、噴水に巨大な鶴が舞い降り、おめでたいにも程がある(ほぼ)最終形態と化していた。
まるで命の灯火が消える直前の燃え上がりのような、鮮烈な神々しさとカオスさを併せ持つ光景である。これはHPも全回復しそうだ。


1日約40万人が利用する同地だが、意外にも一部で心霊スポットと見なされており、 “赤い服の女”にまつわる怪談(※1)もあるようだ。

※1:ネット掲示板のオカルト板で話題になった都市伝説で、代表的な話は以下の通り。
投稿者が仕事帰りに泉の広場付近にいると、赤い服を着た髪の長い女が現れる。
独特な雰囲気なのでつい見ていると、女もその視線に気づいた。
すると次の瞬間、投稿者は金縛り状態となり、女がいきなり目の前に駆け寄ってきて、不気味に笑いかける。 その両目の瞳は真っ黒で、白目がなかった・・・という内容(まるでBEKのようだ)。


なお、今後も「泉の広場」の名は残り、2019年12月5日からは、噴水跡に設置された「ウォーターツリー」(※2)なるものがお目見えする。
果たして、新時代のセーブポイントとなるのだろうか。

※2:フルLED照明によって表現される、水×生命の木をイメージしたモニュメントらしい。


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