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[2019.11.28]

こびの天狗山
〜日本一の大天狗が座る宗教施設〜


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かつて民間信仰において、異界たる山で起こる神隠しなどの怪異は、“天狗”の仕業だと恐れられた。
そんな伝説上の存在でひしめく山が、今も岐阜県美濃加茂市に聳えている。その名も「古井(こび)の天狗山」(※1)。

ここは明治時代、戸田よきという人物が愛娘を亡くした事をきっかけに、各地の霊山で厳しい修行を積んで霊験を体得し、 1900年に開山した荒薙教(あらなぎきょう)の宗教施設。
神道系の新興宗教なので、見た目は普通の神社のようだが、主祭神・荒薙大神のお使い役である天狗像が、大小様々な姿で境内のあちこちに鎮座しているのだ。

とりわけ、駐車場付近にデーンと腰掛ける大天狗像は、日本一の高さ12mを誇るらしく、なかなかの迫力。
また、大神を祀る神殿の内外の壁には、天狗面がびっしり大量に並んでいて、気づいた瞬間にギョッとさせられる。

神出鬼没で変幻自在の天狗(※2)らしい祀られ方だが、 これらは祈願成就のお礼に奉納されたもので、像と面を合わせてその数、3400体超もあるという。
天狗の神通力が作用するのか、願い事が叶う神様として古くから知られており、日々多くの参拝者が訪れているようだ。

※1:古井は地名で、山の正式名は愛宕山。戦国時代は武将の砦(牛ケ鼻砦)でもあった。
標高はそれ程高くないが、飛騨川北西にそそり立つ断崖絶壁が天然の要害となった模様。
現在は周辺を一望出来る景勝地として、観光ツアーのバスも来るようだ。

※2:天狗は、山の神にして妖怪ともみなされる存在。
言うまでもなく、 赤ら顔で鼻が長く、翼の生えた山伏のような姿で知られている。
中世以前はクチバシがある烏天狗が一般的だったが、前述のイメージが広がった江戸時代においては、 子供が行方不明になる事象は天狗攫い(てんぐさらい)と呼ばれた。
最も有名なケースは、天狗小僧こと寅吉少年が7歳で姿を消し、 数年後の文政3年(1820年)に江戸に戻り、それまでいた異界での体験談を語ったというものである。


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