イギリスのヨークシャー州のあちこちで、不可解な彫刻が続々と発見されているそうで、一帯の住民達を当惑させ、話題になっているみたいです。 彫刻は基本的に顔が彫られているという特徴が共通しているものの、その形状は各々異なっており、高さは最大で約30cm程らしく、これまでのところ、いずれもそれぞれ約80km圏内の村で、同州北部のキルバーンとゴースランドで12個、南部のブレイスウェルで3個、西部のアーティントンで4個発見されているらしく、謎が謎を呼んでいるっぽいです。 先月の8月23日の朝、ブレイスウェルの郵便局に勤めるヴァレリ・ホイスさんとマイクさんは、出勤した際、建物の外に謎の頭が象られた彫刻が3個置いてあるのを発見したそうで、一緒にあったカードには「Twinkle twinkle like a star does love blaze less from afar?」とかいう、なぞなぞが書かれていたそうなんです。 で、彼らは一体これが誰の仕業なのか確かめる為、当該箇所に向けて設置してあった監視カメラの映像をチェックしたところ、明け方頃に、見慣れぬ男性が小型車で現れ、この彫刻を放置していく姿が映っていたそうなんです。 この映像のテープは証拠としてすぐに警察に提出されたそうで、ホイス夫人は「とても不思議です。彫刻はまるでガーゴイルの様です。明らかに、彼らが彫刻を施されていたならば、誰かは多くのトラブルを引きつけるでしょう。彫刻は実にオカルティックで、“パラドックス(paradox=矛盾)”という単語が刻まれている様に見えます。しかし、私達はそれが何を意味するのか分かりません」とか何とか語っているそうです。 一方、アーティントンのアーティストであるジョージ・グリフィスさんは、同23日にリーズの近くで1個、その2週間後に自宅の側でもう1個見つけたそうで、友人と隣人にこの事を話したところ、さらに村にもう2個、同様の彫刻が置かれているって事を知ったそうなんです。 それで彼は、この彫刻が石工によってなされたものかもしれないと考え、ヨークミンスターの石工に連絡を取ったそうですが、誰もそんな彫刻は知らないとの事だったそうで、また、辞書やネットを駆使して調べてみたそうですが、それも全然ダメだったらしいです。 結局、グリフィスさんは、「私は彫刻が、何かの為の派手な宣伝行為であると考えます。それ以外は何も思い当たりません。それらは不吉といったものの類ではなく、ちょうどパズルの様に、私達は皆、より不思議を発見する事をただ待っています」という見解に到ったそうです。 また、キルバンにあるフォレスター・アームズ・ホテルのオーナーであるフィオナ・グールさんは、先月、この頭の彫刻を引き取ったそうで、彼女は「私達は、この彫刻をもたらした人物に会うか、それが誰か見つけ出したい。その人物は誰であれ、非常に才能があります」と語っているそうです。