今から約３００年前の１７１７年４月２６日に、大西洋上を航行中に嵐に遭って沈んだ海賊船ウィーダ号に積まれていたとされる、莫大な財宝の引き上げ作業が、アメリカ現地時間の本日、テレビで生中継されるらしいわよ。
１８世紀前半に恐れられた海賊サミュエル・べラミー（29）、通称「ブラック・サム（当時流行っていたカツラをつけず、長い黒髪を後部にバンドで束ねていた為、そう呼ばれた）」、または「海賊の王子」が船長として率いていた、この長さ３１ｍ、重量が３００ｔのウィーダ号は、１年余りで５４隻にも及ぶ船から貴重品を略奪しまくったそうで、金や宝石、象牙等といった多数の戦利品が積まれていたらしく、あまりに多かった為、１８０人の乗組員には各自、２３ｋｇの分け前を得る権利が与えられていたらしいわ。
もっぱら銃器や奴隷の取引を行っていたウィーダ号は、伝説によれば、べラミーの恋人であるマリア・ハーレットなる女性に会いに行く為に、マサチューセッツ州のケープコッドを目指して航行していたらしいんだけど、運悪く嵐に見舞われ、あえなく沖合いの海で沈没しちゃったそうで、助かったのは９人の乗組員だけだったそうなのよ。
でもって、翌朝までに、何人もの乗組員の死体が海岸に引き上げられ、また、何人もの者（地元では「ムーンドジャース」と呼ばれる）が沈没した船の財宝を略奪していったそうよ。
これを受けて、財宝が全て消え去る事を懸念した当時の知事サミュエル・シュートは、それらを回収すべく、沈没ポイントに救助者や地図製作者を派遣し、調査に当たらせたところ、どうやらウィーダ号は海岸線に沿って４マイルの距離に渡り散在していた事が判明したらしいわ。
財宝のうちのいくつかは回収されたみたいなんだけどね、殆どは１９８４年にトレジャーハンターのバリー・クリフォードさんに再び発見されるまで脚光を浴びなかったそうなのよ。
この時見つかった、貴重品を備えたその船体は、海底６ｍ深くに埋められていたらしく、今回、久方ぶりに、これまで見つかっているのに唯一まだ手付かずである、この海賊史におけるタイムカプセルたる宝箱が引き上げられるに辺り、テレビ番組のカメラがダイバーの後を追まわし、多くの品々が回収される事が望まれているそうよ。

・・・まさか２１世紀になった未だに、そんなにも莫大なお宝が眠ってるなんてね。
にしても、海賊なのに嵐で沈没ってゆー末路じゃ、ちょっと何だか拍子抜けよね。
いっその事、“世界の果て”でクラーケンに襲撃されるとか、そーゆーインパクトがあって欲しいわ。（今日はこれが言いたかった）

先日、中国の江蘇省にあるシュヤングって町に住むジン・グァンギュン(77)さんが、頭痛に悩まされた為、地元の病院に行って頭蓋骨のレントゲン写真を撮影したところ、頭の中に弾丸が入っている事が判明し、しかもそれは、かれこれ６４年間にも渡ってあったみたいなのよ。
どうやら、ジンさんによれば、第２次世界大戦中の１９４３年９月のある日の午後、シュイチォウ市の鉄道沿いに住み、当時１３歳であった彼女は、母親の頼みでゲリラの父親とその同僚に食事を持っていった際、侵攻してきた日本軍に襲われたらしく、追いかけられて銃撃されたそうなのよ。
で、右耳の端っこの方を撃たれた彼女は、ショックで意識を失って地面に倒れちゃったらしいわ。
まあ、そのおかげでトドメをさされなかったのか、幸いな事に命に別状は無かったらしく、次にジンさんが意識を回復した時には自宅のベッドにいたそうで、母親が彼女の傷に薬草を塗り塗りしてくれたおかげで、３ヶ月位で良くなったみたい。
今回ジンさんの診察に当たり、頭の中の錆付いた弾丸を発見し、摘出を行ったチーフ外科医によれば、６４年前に日本軍によって発砲されたこの弾丸は、実はまずジンさんの側にいた人の腕を貫通していたらしく、それによって失速し、耳を撃たれたかと思いきや、知らず知らずのうちにジンさんの頭の中にめり込んでいたんじゃないかって指摘しているそうよ。
にも拘らず、彼女が今日まで何事も無く生きてこれたのは、弾丸が入った頭の場所が、偶然にもうまい事、重要なトコを外れていたかららしいわ。

・・・いくら何でも気づかな過ぎよね。
人間ってのはあっさり死んじゃう生き物かと思いきや、案外妙なトコで図太いみたいだわ。
まあ、とにかく、厄介なもんが取れて良かったわね。
このままじゃ、ケガでボルト埋め込まれたスポーツ選手ばりに金属探知機に引っ掛かりまくりで、その度にいちいちレントゲン写真見せて自分ヒストリーを語らなきゃならないもんね。

イスラエルのヘブライ大学考古学研究所が今月８日、産まれたばっかのイエス・キリストを殺そうとした事や、世界遺産であるマサダ要塞とかの巨大なもんを建設しまくった事で知られる、ローマ時代のユダヤ王ヘロデ（紀元前７４～同４年）の墓が見つかったって発表したみたいよ。
発見者のエフド・ネツェル教授によると、その墓はエルサレムの南約１５ｋｍのベツレヘムを越えた場所にある山に造られた、ヘロデ大王の要塞宮殿ヘロディオンの地中にあったそうで、１９７２年から実に３０年以上の発掘作業の後、ようやく見つけたらしいのよ。
前々からヘロデ大王の埋葬場所については、ローマ時代の歴史記録とかからヘロディオンにあるって見方が根強かったそうなんだけどね、今までそれっぽいもんが見つからず、謎とされていたんだって。
でも、今回ネツェル教授は、約３５０ｍに渡る墓への階段や、王のものと思われる高貴な人物の、２.５ｍ程の石棺の外側を覆っていた装飾細工の一部を見つけた事から、こここそがヘロデ大王の墓だって断定したそうよ。
まあ、石棺はローマの支配に抵抗したユダヤ人に破壊されたっぽい為に、骨とかは残ってなかったみたいだけどさ。
ちなみにこのヘロデ大王、デカブツそうな名前の割には、結構な小心者でもあったらしく、疑心暗鬼から身内を含む多くの人間を殺害し、新約聖書の『マタイによる福音書』によれば、紀元前にベツレヘムで生まれたとされるキリストの生誕を聞いた為、新たな王たる救世主の誕生によって、ユダヤ王の座を奪われる事を恐れ、周辺一帯の２歳以下の男児を全て虐殺させたそうで、歴史的な裏付けはないものの、イエスと両親はエジプトに避難したって事になってるらしいわ。

・・・マジでヘロデ大王の墓なのかどうかは微妙なとこよね。
ちょっと断定すんには根拠が弱い気がするわ。石棺の蓋にちゃんと「ヘロデ」とでも書いてなきゃね。